かつては大きな枠組みにいることが最大の安心だった。今は大きな枠組みの中にいるからこそ何も変われない不安が増大する。多くの企業人とお話をするたび、そんな時代に突入したという実感を覚えます。今までに2000件を超えるシステム導入支援を行ってきてわかったのは、企業の成長にとって重要なのは、IT技術そのものよりも、そこにかかわる人と人との関係性だということです。

プロジェクトを成功させるためには、まずチームが一体化すること、同じ方角を向いて全員が協調し合うこと。その重要性にいち早く着目し、私自身も経営者として様々なアイデアで、社員を活性化してきました。その最も効果的でコストのかからない方法が「キャンプ」です。キャンプにはビジネスに必要な要素が盛りだくさんに詰まっています。

AI、ビッグデータ、IoT、ロボット…技術革新はますます加速します。これからの仕事には「作業」だけでなく「創造」が求められます。自然とかかわることで人間性を回復し、社員の心とチームの一体感を育てることは、企業の成長に必要不可欠となるでしょう。働き方改革、生産性向上、健康経営…昨今の課題に答を出せるのがキャンピングオフィスです。会社の未来を真剣に考えるなら、今すぐに社員を連れて自然の中へ出かけませんか？きっと何か大切なことに気づくはずです。

このギャップは何なのだろう？営業職として企業を訪ねる中で気づいたのは、自社と他社の違いです。私たちは、人と人との良好な関係が生産性を上げると感じ、社員みんなで考えながら、一人ひとりがイキイキと働ける環境をつくってきました。ところが当時、多くの企業がそうではありませんでした。どうすれば誰もが人間らしく豊かに働けるのか？この課題に向き合い、見出した解決策は、自然とテクノロジーの融合でした。

働く場所や時間を選べるクラウドを導入すれば、生産性が向上する。自然の中で働けば、人間性が回復し、チームのコミュニケーションは活発になり、さらに創造性も向上する。 そう確信した私たちは、「自然の中で“働く”を当たり前の社会にする」ために、クラウドやキャンピングオフィスといった働き方を変えるソリューションを提案してきました。その価値は私自身が体感しています。今は仕事の効率が各段に上がり、家族との時間を大切にできるようになりました。人生の3分の1を占める働く時間。テクノロジーと場所の力を活用して「働く」を豊かにすれば、人生のパフォーマンスだって最大化できるのです。

今、私たちの考え方に共感いただける企業が国内外で増えています。でも、まだ働く場所としての自然の効果に気づいている人は少数派です。もっと多くの人に伝えるために、外で気軽に働ける場所をつくりたい。そして、人間らしい働き方を支えるテクノロジーの導入を支援したい。次のステージを目指して、私たちは動き出しています。日本だけでなく、世界中の「働く」を豊かにするために。