大自然の中で絆を深め、 同じまなざしで未来へアクションを。

－－－ロクシタンジャポンさんの事業概要を教えてください。

ロクシタンは、フランス発祥のコスメティックブランドです。南仏プロヴァンスのライフスタイルを皆さまにお届けするため、スキンケアからヘアケア、ボディケア、フレグランス、ホームプロダクトまで、バラエティに富んだカテゴリーの製品を展開しています。

植物由来の商品群が世界中の女性たちの心をとらえ、ロクシタングループは、フランスはもとより世界90カ国以上で事業を展開しています。日本では1998年にロクシタンジャポンが設立され、現在は、北海道から沖縄まで全国で120を超える店舗を運営しています。

ロクシタンジャポンは社員の8割を女性が占め、早くからワークライフバランスに取り組んできた企業でもあります。コロナ前から在宅ワークを実践し、2023年4月から出社は月8回に。それ以外は自分で働く場所を選ぶことができ、自宅以外でのリモートワークも可能となりました。社員の自主性を重んじ、働きやすさと働き甲斐の両立、ワーケーションの推進など働く環境の整備に力を入れています。

－－－どのようなきっかけでアウトドア研修を検討されたのですか？

弊社のマーケティング部は25名ほどのメンバーからなります。以前から在宅ワークを導入し滞りなく業務を進めていたものの、コロナ禍でこれまで以上にリアルでの交流が減り、心を開いて話す機会が限られてしまったことに課題を感じていました。

そこで、ちょうど今年度の新しい期が始まり、新たに加わった社員も含めて部署のメンバーが揃う機会に、これまで以上に互いの信頼関係を醸成し、みんなでビジョンを共有できる機会を持ちたいと考えるようになったんです。

ロクシタンは自然からの恵みを製品化してお客さまにお届けしている、ナチュラルブランドです。だからこそ、日々の忙しさから離れて、自然と触れ合うことでリラックスの機会を提供できれば、という想いでアウトドアでの研修を企画しました。いつもとは違う環境に身を置くことで、お互いに気を許して話せることもある。そうなれば、型にはまらないアウトオブボックス的なアイデアもわきやすいのではないか、と期待した面もあります。

－－－なぜ、スノーピークビジネスソリューションズのアウトドア研修の導入を決定されたのでしょうか。

今回、私たちが求めたのはチームとしての一体感を高めるプログラムです。実は他企業のアウトドア研修プランも複数検討しましたが、その目的に沿う内容ではありませんでした。一方で、スノーピークビジネスソリューションズさんのプログラムは一体感の醸成はもちろん、今後、社員同士が高次元で対話ができるきっかけになるのではないか、と感じたことが決め手となりました。

最初はウェブから問い合わせをさせていただき、そこから担当者の方と幾度となく打ち合わせを重ねました。まず現場のニーズを掘り起こしていただいて、提案いただいた案をブラッシュアップして、より弊社のニーズに合うようにカスタマイズしていただくなど、ともにプログラムを創り上げいきました。

弊社としてはチームビルディングを第一の目的としつつも、今期の目標と自分たちのアクションを照らし合わせ、答え合わせをするワークを必ず入れたかった。そこでアイデア発散ワークというオリジナルコンテンツの時間を設けていただき、とても良い内容になったと思っています。

－－－研修プログラムの内容と皆さんの反応を教えてください。

当日はチームに分かれ、テント設営体験を通じたチームビルディング、ビジョンシェアリング、アイデア発散ワーク、懇親会をかねたBBQ、焚火トークを行いました。キャンプ初心者がほとんどだったのですが、テント設営がアイスブレイクとなって、互いの印象を語り合いながら関係を深めることができ、午後からのアイデア発散ワークもスムーズに進めることができました。

開始から撤収までのプログラムの流れがよく練られていて、どの内容も好評でした。アイデア発散ワークが良かったという声も多かったですし、最後のBBQと焚火トークもおおいに盛り上がりました。「時間が足りない」「あの人ともっと話したかった」という声も聞こえてきて、1日のプログラムを通して大切なものを受け取ったのだ、とメンバーの表情を見ていて感じました。

メンバーからは「ただただ楽しかった」「これまで話せていなかった人と話ができた」と喜びの声があがり、チーム内でのコミュニケーション活性化は運営サイドの想像以上。同じ部署でも業務が異なるとふれあう機会がないため、その壁を解消したかったのですが、こちらが求めていた以上の効果が出ていると感じました。社内に業務を越えたネットワークができれば、異なる視点からも情報を得ることができます。それは自分の仕事を進める上でのメリットにつながるはずです。

－－－特に研修の効果を感じたのは、どんなところでしょうか？

アイデア発散ワークでは、販売戦略、VMD (ビジュアル・マーチャンダイジング)、店舗開発、制作、プロダクトを担う各メンバーが業務や役職を越えた混成のチームをつくり、ビジネス課題について話し合いました。この業務がなぜ必要なのか、なぜできていないのかなど、現状についてチームのメンバーで突き詰めて話し合い、各チームの考察を共有することで、担当する仕事は違っても大事なことは同じなのだ、と全員で再認識できたのはとても良かったと思っています。

メンバーが自分の意見を率直に言えたのは、チームビルディングの後で話がしやすい関係性が生まれていたからこそ。ブランディング強化のためにロクシタンのユニークさをもっと発信しなければ、などさまざまな意見が出る中で、中長期的な戦略に基づく継続的なアクションを明文化し、みんなの目線を合わせることできたことにも大きな手応えを感じました。

研修後のアンケートも非常に高評価でした。実際、これまで以上にいろいろな社員とコミュニケーションが取りやすくなったという声が届いています。特に驚いたのは、創造性の向上です。自然の中で多様な観点から本質的なことを話せたことで、視点が広がり発想も柔軟になったのでしょうね。自然環境には創造性をアップさせる力があることを改めて実感しました。今は、アイデア発散ワークで提案されたアクションを実行しようと、動きだしているところです。

－－－今後に向けての展望をお聞かせください。

弊社は、これまで時間をかけて社員の声に耳を傾けるスタンスを企業文化として醸成してきました。社員の間にも自分の考えを話していいのだ、というマインドが浸透しつつあります。

ただ、ふだんは業務が忙しく、どうしても目の前の仕事に向き合うだけになってしまう。そこで、今回あえて立ち止まってアウトドア研修を企画したわけですが、本当に素晴らしい機会になったと感じています。一緒に仕事をしている仲間の人となりを再発見し、日頃の小さなモヤモヤまで「実はこう思う」と話すことができたのは、非日常空間の中で心を開放できたからでしょう。これを機にアウトドア研修をはじめオフラインでの交流を定期的に持ち、チームビルディングの強化を続けていきたいと考えています。

また、横のつながりをつくるのが重要なのは、マーケティング部だけではありません。弊社は社員の働きやすさという点では自信をもっていますが、その分、全体で集まる機会が限られ、部署を越えての接点が少ないのが課題です。そこで、次はキーパーソンとなる管理職を対象にした研修はどうかとご相談させていただいているところです。いずれは経営幹部を対象にした施策も必要になると考えており、今後も全社の一体感を高めていきたいと思っています。

－－－ロクシタンジャポン様、取材のご協力ありがとうございました！

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