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一人ひとりの生きる力を育み、持続可能な会社をつくる。

有限会社クルーズプランニング様

一人ひとりの生きる力を育み、持続可能な会社をつくる。

COMPANY INFORMATION

有限会社クルーズプランニング icon_link

福島県いわき市平字六間門5-1

福島県いわき市にある野外研修・キャンプ施設「ハッシュ村」でCAMPING OFFICE IWAKIを運営しているクルーズプランニング様。モノづくりの精神でこのキャンプ施設も自分たちで作り上げています。事業拡大に合わせて社員が増え、多様な人材を育成するために始めたアウトドア研修。その効果は思いもよらず、豪雨災害の時に発揮されることになりました。
いざという時に動ける主体性と応用力が養われた背景には、日頃のキャンプ経験で築き上げたチームワークがありました。

 

お客様:有限会社クルーズプランニング 代表取締役 橋場 慶彦 様
    有限会社クルーズプランニング 取締役 石川 香里 様
取 材:スノーピークビジネスソリューションズ 早川 恵里

やってみよう!をかたちにし、思いの込もったサービス展開

やってみよう!をかたちにし、思いの込もったサービス展開

− クルーズプランニングさんの事業内容について教えてください。

 

クルーズプランニングは2003年に設立し、洋菓子店から始まりました。私が前職ではカーエレクトロニクスのメーカーに勤めていたことから、カーエレ関連製品の企画・開発・資材販売も行い、OEMで事業を拡大していきました。
モノづくり事業を続けていく中で、社員からの「こんなことをやってみたい」という強い思いを次々とかたちにし、【モノづくり】【健康づくり】【コトづくり】の分野で幅広い事業展開を行っています。
洋菓子やカーエレ関連製品のOEMで培った【モノづくり】のノウハウを活かし、独自のアイデアでジャンルを問わず様々な製品をお客様に提案します。
【健康づくり】事業では、「健康靴を作りたい」という社員が、足元から健康をサポートする専門店“ベネシュ”を立ち上げ、「介護の仕事をしたい」という社員が、シニアフィットネスのフランチャイズ“レッツ俱楽部”の運営を始め、今では4店舗になりました。
さらに、健康をサポートするためのウォーキングセミナーやバーベキューなどのイベント企画や、野外研修・キャンプ施設“ハッシュ村”での企業研修支援など、【コトづくり】にも力を入れています。
 

多様な人材を育成するための「明るく元気で楽しい職場づくり」

多様な人材を育成するための「明るく元気で楽しい職場づくり」

− なぜハッシュ村でCAMPING OFFICE IWAKIを始めることになったのですか?

 

介護事業を展開してから、社内にある課題が浮上しました。それは、介護スタッフの離職問題です。弊社はモノづくりを得意としてきた会社なので、もともとゼロから生み出したり商売を得意とする社員が多かったのですが、徐々に人のケアを得意とする介護スタッフ、つまり気質の異なる社員が増えてきたのです。今までと同じ人材育成のやり方を続けることが難しくなっていることに気がつきました。
そこで、人材育成ができるコンテンツ探しを始めたのです。会議室で座学を行うものから野外でチームビルディング研修を行うものまで、あらゆるコンテンツを体験し、やはり「自然の中で社員同士がアクティビティを通じて触れ合うことは、チームワークの向上につながる」と実感を持ちました。
そして「明るく元気で楽しい職場づくり」を指標にして、アウトドア施設の“ハッシュ村”を作り、そこで社員の育成をしようと思ったのです。
ハッシュ村を作っている時にCAMPING OFFICEに出会い、山井太会長の考え方に感銘を受け、スノーピークでアウトドアギアを揃えようと決めたのです。また、たくさんの方にアウトドア研修を体感してもらいたいと考え、CAMPING OFFICE IWAKIとしてパートナー締結をすることになりました。
 

協働する時間の分だけ、お互いの理解が深まる。そこから良い関係性が生まれる
協働する時間の分だけ、お互いの理解が深まる。そこから良い関係性が生まれる_2

協働する時間の分だけ、お互いの理解が深まる。そこから良い関係性が生まれる

−アウトドア研修をするようになって社員のみなさんに変化はみられましたか?

 

大きく2つの変化が見られました。
1つ目は、ハッシュ村作りから一緒にやっているメンバーは、周りから家族と間違われるほど仲が深まりました。キャンプの回数も多く、一緒に焚火をしたり食事をして過ごす時間が長いので、お互いの行動パターンも読み取れるようになり、無言でも意思疎通ができるほどになっていたのです。
2つ目は、介護スタッフにおいて、仲間でフォローしあえるような文化ができました。アウトドア研修では普段の職場にいるときよりも、お互いの得意・不得意や意外な一面などのパーソナリティがどんどん見えてくるので、尊敬できるところが増え、認め合えるようになったのだと思います。
キャンプには協働作業の良い要素が凝縮されているので、やればやるほど円滑なコミュニケーションができるようになり、理解しあえるようになってくるのだと感じました。
 

心を動かすキャンプの体験、垣根を越えてつながる絆
心を動かすキャンプの体験、垣根を越えてつながる絆_2

心を動かすキャンプの体験、垣根を越えてつながる絆

−CAMPING OFFICEを利用されるお客様の反応はどうでしょう?

 

研修タイプによって、さまざまな反応があります。
例えば、初対面の方が集まるセミナータイプの研修では、まず「お互いを知りましょう」と、テント設営のチームビルディングから始まります。そうすると仲間意識が高まるので、その後のグループ討論がすごく盛り上がるのです。焚火を囲む効果も大きいようで、仲が深まり、セミナー後もまた集まってキャンプしようという話になることもありました。
また、ある企業様は長期にわたる企業研修の最後に、打ち上げとしてキャンプに来てくださいました。次世代の経営を担うリーダー層の方々の集まりだったのですが、結束力が強まったようで、キャンプファイヤーを囲んで肩を組み歌を歌いが熱くなり涙を流しているシーンも見られました。
そして新入社員研修で毎年来てくださる企業様からは、「入社研修の最後にキャンプをして、それぞれの配属先に分散されるのですが、仕事で挫けそうになった時に、横の繋がりで連絡して相談しあえるネットワークが生まれている」と聞いています。
 

キャンプで養われていた「主体性」「生きる力」
キャンプで養われていた「主体性」「生きる力」_2

キャンプで養われていた「主体性」「生きる力」

−CAMPING OFFICEの力を実感した自社のエピソードを教えてください。

 

2019年にいわき市は大型台風による川の氾濫で浸水被害に遭いました。
本社事務所は被災していたのですが、ハッシュ村が無事だったので、すぐに発電機やスコップを取りに行き、その時ふとキャンプ用具が目に入ったのです。「いいものがある!」とすぐさま車に積められるだけのイスやテーブル、調理用具などを持ち出しました。
そして被災当日から、社屋の前で炊き出しを開始することができました。後に「おすそ分けサロン」を開設、全国のお取引様やSNSの投稿を見たお友達の方々から送って頂いた救援物資を配ったり、復旧作業をしている地域の方が休んだり食事ができる場所となりました。
社員がこうした素早い対応ができたのは、ハッシュ村を作った経験やチームワークができていたことなど、これまでの積み重ねがあったからだと思います。
常日頃からキャンプをしていたことで、次に何をすべきかという動き方を習得するスキルが身についており、指示待ちではなく主体的に動ける文化が備わっていました。さらに、電気がなくてもご飯を炊けたり、テントをたてられることもアドバンテージになっていたと思います。
 

企業活動がうまくいくカギは、応用力のある人材の育成

企業活動がうまくいくカギは、応用力のある人材の育成

−企業で働く人にもアウトドア経験が必要だと思うことはどんなところですか?

 

被災したときの例ですが、給水車が来た時に、皆身の回りにある容器を持って水を汲みに来るのです。その時並んでいる人たちが抱えている容器を見ると、おわん、バケツ、ポリタンク、やかんなど、種類は様々。でも最終ゴールはいかにたくさん水を持って帰れるかということ。例えばナイロンゴミ袋と段ボール箱があれば大量に水が運べますよね。
目的を叶えるためのツールやヒントは周りを見ればたくさん転がっているはずなのに、視野が狭くなっていて「水の器=おわん」というような固定概念から抜け出せずにいた人もいたようです。冷静になって一歩引いて考えると色々なアイデアは浮かんでくるし、周りのやり方を真似することもできるはずなのに。
今あるものをいかに有効的に使うか、という考え方は仕事においても同じように重要です。発想の転換や、臨機応変な判断力と行動力が、これからの時代にはさらに求められてくると思います。
 

−−−クルーズプランニング様、取材のご協力ありがとうございました!

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