
NTTドコモビジネスの多様なサービスを高度な技術力で支える、NTTドコモビジネスエンジニアリング株式会社様。さまざまな企業のICT活用と快適なコミュニケーションの基盤をつくるために、多くのエンジニアの方が活躍しています。
今回、同社では「東京オペレーションセンター(TOC)」の移転を機に、新たなオフィス空間のデザインを検討。「公園」のような多目的スペースをつくるという発想のもと、キャンピングオフィスを導入されました。
導入の決め手はどこにあったのか、導入後の社員の皆さんの反応や変化はどうだったのか、お話を伺いました。
お客様:NTTドコモビジネスエンジニアリング株式会社
東京オペレーションセンター
担当課長 大塚 謙 様
(担当:スノーピークビジネスソリューションズ HRS事業部 勝間 翔平)

企業活動のICT環境をエンジニアリングの力で支える
---NTTドコモビジネスエンジニアリングさんの会社概要を教えてください。
NTTドコモビジネスエンジニアリングは、NTTドコモビジネスのサービスに関する設備の設計構築、保守運用、サービスデリバリを担う、エンジニアリング企業です。具体的には、企業活動に欠かせないクラウド・アプリケーション、ネットワークサービス、電話などのボイスコミュニケーションを支え、ICT運用をサポートするマネージドサービスも提供しています。
NTTドコモビジネスが提供するバリューチェーンのプロセスにおいては、マーケティングから開発、営業はNTTドコモビジネスが行い、技術検証から設備構築、サービスの構築、保守運用、品質改善までの後工程を私たちが担当しています。直接的には法人のお客様が多いのですが、最終的にはコンシューマーがさまざまなサービスを快適に利用できる環境を整える仕事と言えるでしょう。

みんなが心地よく集える「公園」をつくりたい
---キャンピングオフィス導入のきっかけと採用の理由を教えてください。
きっかけは、24時間365日体制で設備の保守を行う東京オペレーションセンター(TOC)のオフィス移転でした。TOCは故障やお客様対応の最前線。センターのオペレーターは、自席ではなかなかリラックスができません。そのため以前から、オペレーターの皆さんに自席を離れてのんびり休むことができる場所を提供したいと考えていました。
また、執務エリアとは別に、会議やイベント、休憩など多様な使い方ができるエリアの必要性を感じており、移転を機にオフィス空間を新しい視点からデザインすることにしたんです。
頭に浮かんだのは、みんなが心地よく集まれて、思い思いに寛ぎながら過ごせる「公園」のような空間。検討段階では「カッコいいインテリアを置いては」など、さまざまな案が出ましたが、最初のイメージにピッタリだったのがスノーピークビジネスソリューションズさんのキャンピングオフィスでした。
キャンプ用品の魅力は、従来のオフィス家具より軽く、組み立て式で簡単に動かせ、柔軟にレイアウト変更ができること。人工芝を敷きキャンプ用品を置くことで、当初の目的どおり、どんな用途でも使える場所を実現できます。しかも、スノーピーク製品は永久保証。コストパフォーマンスに優れている点も決め手となりました。


緑の芝とキャンプ用品が生んだ、オフィスの新しい風景
---キャンピングオフィスをどのように取り入れ、活用していますか?
キャンピングオフィスを導入したのは、17階と26階の2フロアです。
まず、「17 SQUARE」と名づけた17階のエリアには、人工芝の上に「ラックソット」(ソファー)や焚火台、チェアを配置して休憩スペースに。コンビニが併設されているので、買い物ついでに自然と人が集まりやすく、コミュニケーションが生まれやすい空間になりました。オペレーターは自席を離れて、ここでほっと一息ついたり、自席では使用ができないスマホをチェックしたりと、のんびりくつろいでいます。
「26 PARK」と名づけた26階のスペースは、仕事や会議、イベント、食事など多様な目的で活用されています。オフィスエリアの拡張のような位置づけで、少しリラックスしたい人や場所を変えて仕事したい人が利用しています。中でも開放感がありながらも集中できる個室ブースは人気があり、好きな人はずっとそこで仕事をしていますね。焚火台の周りで打ち合わせをする人もいます。
また、ここにも人工芝が敷かれていますが、靴を脱いで利用する仕様になっているのがポイント。「自席で靴を脱ぐのは周りの目があってちょっと…」という感覚があると思いますが、「ここでなら堂々と靴が脱げる」と、人工芝の上で仕事をするのがお気に入りという人も結構、多いんですよ。
懇親会や式典など社内イベントの際は、椅子を畳んでスペースを空け、ステージのように使うこともあります。オフィス移転時、「移転成功おめでとうイベント」を開催したときは、グループ会社のメンバーも招いて盛り上がりました。昼時にはお弁当を持ち寄って、ワイワイと賑やかに食事を楽しむ女性社員も多く、まさに公園のように使われています。


リラックスしながら、自然に、会話とアイデアがふくらむ
---導入後、どのような効果を感じていますか?
まず、空間そのものが新鮮なので、社員からは「リフレッシュできる」「とてもリラックスできる」と、うれしい声が寄せられています。開放的な雰囲気なので会話が弾みやすいんでしょうね。アイデアをふくらませたいときやおしゃべりついでに軽く話し合いたいときも「人工芝のところでね」と集まり、これまでの会議室では見られなかったコミュニケーションが生まれています。
社員自身でレイアウトを自由に変更できるのも効果的で、ミーティングのスタイルや参加人数に合わせて椅子やテーブルを動かし、和やかに話し合っている様子が見られます。
お客様が来社された際も興味をそそられるようで、「へぇ~、すごい」と感心され、「ウチも真似しようかな」と仰る方も。その際は、レイアウトの可変性やリラックス効果に加え、「通常のオフィス什器に比べ10分の1ほどの価格で椅子が買えますよ」と、コスト面のメリットもアピールしています(笑)。
26階は西側に窓があり、個人ブースから雄大な富士山や夕焼け、夜景が眺められるのも好評です。仕事をしながら刻々と移り変わっていく自然の風景を眺めることができ、ゆったりと開放感にひたれます。通常のデスクや椅子よりキャンプ用品は目線が低くなるのも、この空間が、よりリラックスできる理由かもしれません。

社員の利用を定着させ、さらなる活用の可能性も視野に
---今後の活用法や展望について教えてください。
オフィス移転から半年ほどですので展望を描くのはこれからですが、オペレーションセンターがあることから、キャンピングオフィスを災害対策室のような防災拠点として利用できる可能性もありそうです。ソファーは組み替えればベッドのような形にして使うこともできるため、災害時などの活用も想定できると思っています。
現状では、まず社員の利用を定着させることを推進していきます。オフィスに生まれた「公園」の存在をアピールし、まだキャンピングオフィスを体験していない社員に、ぜひリラックスした雰囲気を味わってもらいたいです。