「移動」に新しい価値を生み出す、自動車部品のサプライヤー
ーーーアイシンさんの会社概要や風土について教えてください。
弊社は自動車部品のグローバルサプライヤーで、特にトランスミッションなどパワートレイン系部品を主力としています。「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」を理念とし、移動に新しい価値を生み出すことに取り組んでいます。また、自動車部品に限らずエネルギー・住生活関連製品などの開発・製造も手がけています。
自動車部品の製造販売というと、堅い会社というイメージがあるかもしれませんが、柔軟な発想を尊重した商品開発、ペーパーレスやリモートワークへの取り組みなど、社員のやりたいこと、働きやすさを尊重する柔軟性のある社風だと感じています。
「量」をこなす働き方から「質」を追求する働き方へ
ーーーosotoを活用することになった背景を教えてください。
日本の自動車産業は時代や環境の変化とともに、従来の量をこなすやり方から質を高めて新たな価値を創る方向へと変革を迫られています。そういった中で、弊社は2018年頃から「働きがい改革」に取り組んできました。
ワークライフバランスを改善し、働きがいをもって仕事に取り組んでもらうことが、新しいアイデアの創出、新たな価値創造につながると考えているからです。その一環として取り入れたのがosotoの活用です。
「働きがい改革」の主旨とマッチするosotoをサテライトオフィスに
ーーーosotoを導入する決め手はなんだったのでしょうか?
社員の働く環境を整えるために、社員からの要望が高かった名古屋市内を中心にレンタルオフィスを探していました。
osoto以外にも利便性のよいレンタルオフィスはありましたが、通常のワークスペースのような雰囲気よりも、アウトドアの要素を取り入れた開放的でワクワクするような空間を用意する方が、「働きがい改革」の主旨を理解してもらえると考えました。
また、人が交わることで新しい発想を得て、新しい価値につなげていこうというosotoのコンセプトが「働きがい改革」の方向性とマッチしていることにも強く引かれました。
導入の提案にあたり、上司にosotoの見学に同行してもらい、osotoの実際の雰囲気を見てもらったことで承認まで円滑に進めることができました。
後から聞いた話ですが、提案している私自身の目が輝き、ワクワクしている様子が伝わったことが一番上司に響いたようでした(笑)。
個人利用をベースに、チームでの利用も増加
ーーー実際にosotoをどのように活用していますか?
2021年4月から利用を開始し、現在は名古屋や岡崎の3拠点を弊社でサテライトオフィスとして活用しています。
社員は事前に予約システムを使って予約をすれば、どの拠点も自由に利用することができ、技術職・事務職・管理職等多様な職種の社員が利用しています。
これまでは個人利用をベースにしていましたが、最近では部署単位、チーム単位で利用するケースも増えています。普段は社内でやっている会議やミーティングをあえてosotoでやってみたり、若手社員が企画をして交流会をしたりといったケースがありました。
上司部下など関係なく、みんなでテーブルやイスを運んで場づくりをし、最後は焚火を囲む時間を設けるなどして、osotoならではの活用の仕方ができていると思います。
人との交流、つながりを通して、関係の質向上を図る
ーーーosotoをサテライトオフィスとして活用することで、実現したいのはどんなことですか?
まず1つ目はテレワーク環境の整備です。osotoを契約した時期はコロナ禍で、社員のテレワーク環境を整えることは最優先でした。
そして2つ目はさらなる関係の質向上です。これまで交流のなかったメンバー、オンライン上でのやり取りになっているメンバー、もしくは同じ部署やチームのメンバーがosotoで顔を合わせることで、新たな交流が生まれ、新たな関係を育むことができると考えています。
また、osotoを利用する社外の方や地域の方との交流が生まれることで、柔軟な発想、新しいアイデアが生まれることにも期待しています。
人事部主導ではなく、社員一人ひとりに根付く「働きがい改革」を
ーーーosotoを導入したことによる変化や利用者の声などはありますか?
利用者の声としては、
「会社よりも開放的になれるので、気持ちが楽になってリラックスして働ける」
「いつもとは違う新鮮な気持ちでメンバーとコミュニケーションがとれた」
「リモートワークでコミュニケーションが減っていたメンバーと話せて、お互いを知るよい機会になった」
といった好意的な意見をもらっています。
osotoを利用したある部署では、オフィスにキャンプ要素を取り入れて、リノベーションするなど職場独自の働きがい改革も広がっています。
社員一人ひとりに「働きがい改革」が自分事となり、このように主体的な行動につながっているのは、嬉しい変化です。
osotoの利用で、よりよく働ける職場をつくる
ーーーosotoの活用について、今後の課題や展望があれば教えてください。
チームの関係の質向上や、柔軟な発想、新たなアイデアが生まれることを期待し、個人での利用だけでなく、チームやプロジェクト、部署単位での活用を促進していきたいと考えています。また、アイシングループでの働きがい改革を加速するために、グループでの活用を広めていきたいです。
osotoでは、仕事以外のオフタイムで焚火等のイベントも定期的に計画いただいているので、そういった場での社外の人脈形成にもつなげていきたいですね。
ーーーアイシン様、取材のご協力ありがとうございました!