お問い合わせ・資料

身近なところに一歩出られる環境。テントエリアがまさにその一歩でした。

湘南ヘルスイノベーションパーク様

身近なところに一歩出られる環境。テントエリアがまさにその一歩でした。

COMPANY INFORMATION

湘南ヘルスイノベーションパーク icon_link

神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番1号

Produced by 第一園芸株式会社 icon_link

※本記事は、2020年時点のインタビュー内容となり、当時は武田薬品工業株式会社 湘南ヘルスイノベーションパーク様として取材をさせていただいております。

 

医療用医薬品の研究開発を手掛けられている武田薬品工業様。研究者が集まり、創薬やヘルスイノベーションを創出する拠点である「湘南ヘルスイノベーションパーク」に導入いただいたキャンピングオフィスについて、きっかけ・選定理由・導入効果をお伺いしました。

 

お客様:湘南ヘルスイノベーションパーク様
取 材:スノーピークビジネスソリューションズ 早川恵里

■会社&施設紹介:2年で150件以上のコラボレーションを生んだ湘南ヘルスイノベーションパーク

■会社&施設紹介:2年で150件以上のコラボレーションを生んだ湘南ヘルスイノベーションパーク

今回キャンピングオフィスを導入した湘南ヘルスイノベーションパークは、2011年にできた建物です。当初は武田薬品のみの研究所だったのですが、2015年から京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と共同開発が始まり、2018年からは武田以外の企業に開放して湘南ヘルスイノベーションパーク(通称湘南アイパーク) となったことで、さまざまな研究機関がこちらへ集積するようになりました。現在は非常にバラエティに富んだ71社が入居しており、30社がメンバーシップ制度に参画されているなど、この2年間で100社以上の企業・病院・公的機関が湘南アイパークで活動しています。

また、湘南アイパークでは週2~3回イベントが開催されています。例えば研究領域のさまざまなトピックに対してディスカッションできるサイエンティフィックなイベントもやっていますし、起業についてのノウハウをレクチャーしてもらえるような財務・知財関係のレクチャー、薬事相談会といって薬事申請を支援するイベントの他にも、企業交流イベント、ネットワーキングイベントも開催しています。実はこの2年で企業のコラボレーションが150件以上も起きており、交流が盛んな場所になっています。

※記載数字は2020年9月時点のデータに基づいたものです。

■導入背景:「遊び心を取り入れ、新しい発想・研究を生み出したい。」

■導入背景:「遊び心を取り入れ、新しい発想・研究を生み出したい。」

キャンピングオフィスを導入しようと思った背景は、研究所ということもあり、建物や内装がとても固い印象だったからです。研究者の遊び心が出しにくい雰囲気は、建物全体に閉塞感を生んでいたので、変わらなくちゃいけないという思いもありました。そこで、遊び心を入れたり、新しい発想・研究を生み出したりするために、2~3年前から研究者へアイディアを募ってさまざまな工夫をしてきました。

例えば我々は「湘南ビーチ」と呼んでいるのですが、海の家のような汚れた椅子やテーブル、ハンモックが置いてあるところにテレビモニターなどを設置して、PCを繋げばすぐに会議ができる空間をつくりました。また、畳を敷いたエリアにこたつを置いて、靴を脱いであぐらをかいてみんなで議論ができるような場所も、「こういう場所があるとみんなでリラックスして議論ができるよね」という研究者の声から生まれています。

他にも何かできないか考えていたところ、この施設の交流パーティーで知り合った方にテント会議室のことを教えてもらいました。そこでトライアルとしてレンタルしてみようと思い、貴社と第一園芸さんが提供されている『ポケットキャンピング』を利用することにしました。すると、みんな積極的にテントエリアに集まってきて、自分のデスクから離れてここで作業される方も出てくるなど、非常に好評で利用率も高かったため、そのまま導入に至りました。

■導入前に実証実験:自然空間を手軽に体験できるレンタルサービス『ポケットキャンピング』の利用

■導入前に実証実験:自然空間を手軽に体験できるレンタルサービス『ポケットキャンピング』の利用

ポケットキャンピングを利用することで、テントなどのキャンピングギアと、植物・音・香りなどを組み合わせた自然空間を手軽に体験することができました。オフィスの中って無機質ですし、やっぱり緑があると落ち着きますよね。香りや鳥のさえずりなどのBGMがあると、雰囲気も変わるなと思いました。

また、緑についてはすべてイミテーションです。というのも、緑を入れるとどうしても虫が湧きますし、菌などに細心の注意を払っているこの施設では泣く泣く諦めざるを得ませんでした。その代わり、本物に近い雰囲気が出せるような緑と、人工芝やウッドデッキなどを使ってキャンプの世界観を出していただくよう、第一園芸さんにお願いしました。特に良かったのは、テントのところに人工芝を置いていただいた点です。白いタイルに比べて温かみも出ますし、ウッドデッキもそうですが、空間づくりをする上で日常から非日常の境目を演出できているなと思いました。

それから、工事をしなくても導入できるという点は魅力的でした。当初、湘南ビーチのエリアを作った時のように設備工事も考えていたのですが、移動可能なテントやウッドデッキ、人工芝を使うだけでこれだけの空間ができてしまうと分かり、新しい発想だなと思いました。また、気軽にできて、後々レイアウト変更できる点もいいですね。

■導入効果:「一番の変化は、閉じこもっていた人たちが外に出られるようになったこと。」

■導入効果:「一番の変化は、閉じこもっていた人たちが外に出られるようになったこと。」

導入した効果ですが、今まで閉じこもっていた人たちにとって集まれる場所ができて、外に出られるようになったというのが一番の変化だと思います。というのも、研究者はこもって研究している方が好きという人が多いんです。だから、身近なところに一歩出られる環境をつくる必要があって、まさにここのテントエリアはその一歩の場所でした。

また、以前はオフィスから外へ出て話をするときに、空いている会議室を探して予約したり、他の場所を検索したりしなければいけませんでした。一方、テントエリアは予約不要の多目的スペースなので、これらの手間が省けて簡単な打ち合わせができるようになっています。誰でも気軽に利用できることで、外に出てくるきっかけを作ることができました。

本格的に導入した後も、お昼休みにちょっとしたセミナーがここで開かれていたり、ネットワーキングの場所として活用されていたりするのを見て、やって良かったなと感じました。自分たちのオフィスは席も決まっているので、毎回同じ顔触れで変化はありませんが、ここではいろんな方と気軽に交流ができるので、こうした場所をもっと広げていきたいなと思っています。

■今後の展望:コロナ禍における、これからのオフィスとコミュニティスペース

■今後の展望:コロナ禍における、これからのオフィスとコミュニティスペース

新型コロナウイルスの影響でオフィスの出社がマストではなくなってきている今、そんなにオフィスにお金をかけなくても良いのでは?という意識が出てきていることも事実です。とはいえ、ここは研究施設。在宅勤務では出来ない仕事がありますし、人と人がコラボレーションできるコミュニティスペースは今後も必要だと考えています。

また、最近は「密を避けてオフィスを使う」という流れもありますよね。オフィスが密だと感じたら積極的にコミュニティスペースを使ってくださいと我々もアナウンスしていますし、こうしたスペースの活用は増えていくと思っています。

今後貴社に期待することは、研究者が新しい発想を生み出せるような、これまでのオフィスの常識とは違った斬新なアイディアです。今回導入したキャンプギア以外で新しい空間提案をいただけるなら、まだまだ館内に空いているスペースがありますので、積極的に取り入れていきたいと思っています。

ー 湘南アイパーク様、取材のご協力ありがとうございました!

矢印 一覧へ戻る

こちらの記事もおすすめ

お役立ち資料 お問い合わせ