マツイ株式会社様は、1951年に菓子製造業としてスタート。1968年に2輪車ハンドルスイッチ組付を開始され、1983年には4輪キーセット組付に事業を展開。 さらにマーケットのニーズに応えるべく、2003年に海外生産拠点としてマツイ イースタン タイランドを設立。生産品目にあわせて生産拠点を分割し、それぞれに適した組付環境を整備されています。 今回は導入担当の小林様に、導入のきっかけ、導入後の効果、今後の展望についてお伺いしました。
導入の背景について
最初は、かんばんシステムを導入するために貴社へご相談したことがきっかけです。
その時、Office365も提供できますよ、とご提案いただき、興味を持ちました。
当時の弊社は内サーバを使用していたこともあり、外出時にメールやスケジュールが見られない状態でした。
業務の効率を上げるためにも、クラウドを活用したいね、という話になったんです。
しかし、導入検討時(2014年頃)のOffice365は、まだお試しにハードルがあったため、
ツールの良さや効果を社内メンバーに体感してもらうことができず、早期導入には至りませんでした。
その後、お試しができる方法が登場し、テストトライを行えたため、合意を得ることができました。
「みんなで共有するうれしさ、うまみをどのように体感してもらうか」、これがポイントなんだと思います。
導入の効果について
意外だったのがYammer(ビジネス版SNS)によるコミュニケーションの活性化です。
具体的には、朝一に工場を点検した時に気が付いたことをYammerに投稿し、現場改善を促しています。
また、社内的に問題があった時は、解決状況の進捗を共有したり、品質ニュースなどを発行したり、
さまざまな活用をしています。
例えば毎朝行っている工場の点検で、気が付いたことをYammerに投稿。現場のQC活動を促進しています。
文字だけでなく写真も一緒に投稿することで、誰が見ても現場の状況が一目で分かるように工夫しました。
Facebookのように「いいね」や「返信」が行えるため、メンバーの発信に対して全社でコミュニケーションが行えます。
活用のポイント・今後の展開について
ポイントは、「トップと社員の目線の高さ、視野の広さを一緒にすること」です。
Yammerを通じてお互いの想いや考えを発信したり、それに対してコメントしたりすることで、組織のベクトルを合わせています。
一方、目の前の仕事に邁進してくれている社員にとっては、その想いが時には重たく感じることもあるかもしれません。
コミュニケーションツールが単なるトップダウンのツールに変わってしまわないように、うまく活用する必要があります。
とはいえ、まだハードルは高いと思っています。Offie365の単体での使い方は分かってきましたが、
どういう風に応用したらいいか、もっと発想力を豊かにしていきたいです。
今後の展望の一つは、海外拠点との連携です。Office365のメリットは、全世界でITツールを一本化できる点にもあるので、
海外にいるメンバーとの情報共有に活用していきたいです。
またOffice365をさらに価値のあるものに仕上げていくために、専任担当者を設けることも考えています。
もう一つは、貴社とのIoTを活用した現場改善ですね。クラウドを活用したスマートな工場を一緒に創っていきましょう。
ーマツイ様、取材のご協力ありがとうございました!