三和ホールディングス、三和エステート、アイリンクスの3社からなる三和グループ様。40周年を迎えたお祝いと新しいスタートのため、福岡のリゾートホテルにてグランピングイベントを実施され、スノーピーク製品のレンタルとイベント支援をさせていただきました。
そこにはどのような意図があったのでしょうか。イベントの発案者であり、実行委員を担った三和エステート 総務課の山本様に話を伺いました。
お客様:三和エステート株式会社 総務課 マネージャー 山本哲也 様
(担当:スノーピークビジネスソリューションズ HRS事業部 勝間翔平)
不動産・通販など多角的に事業を展開する三和グループ
---三和グループ様の事業概要について教えてください。
私たちは、グループの持株会社である三和ホールディングス株式会社を筆頭に、総合不動産サービスの三和エステート株式会社、総合通販サービスのアイリンクス株式会社の3社からなるグループです。
三和エステートは、オーナー様の資産の最大化・最適化を図ることを目的に、不動産管理、賃貸仲介、売買仲介、相続サポート、不動産再生、住宅事業などを行う不動産の総合サービス会社です。
アイリンクスは健康商品やセルフケア商品を中心とした通販事業を軸に、そこから派生した飲食事業、子育て支援事業なども行い、さまざまな事業を通じて皆さまの生活をサポートさせていただいております。
3社とも拠点は福岡の博多駅近くにあり、グループ全体で140名ほどの社員がおります。グループとして「自分は自分の経営者」という理念を掲げ、お客様も社員も、誰もが自分の人生のハンドルを自分で握り、自分らしく豊かに生きることができる社会の実現を目指しています。
40周年という節目を盛大に、そして有意義に迎えたい
---イベントを実施した背景を教えてください。
設立40周年のお祝いをしようという話が社内で上がりました。私たちはこれまでも、周年には社員旅行で海外へ行き親睦を深めるなど、節目を大切にしてきました。ただし当時はコロナ禍だったこともあり、海外旅行は難しい状況。どんなことをやったらいいだろうかと考えを深掘りしていったときに、課題として見えたのはコミュニケーションの希薄化でした。
コロナ禍になってコミュニケーションがとりづらくなったこと、グループ全体でリモートワークを推進しており、オンライン上でやりとりすることが増え、仕事以外のやりとりが目に見えて減っていたことなどが要因です。さらに長年勤めてきた社員が多くいる一方で、勤続5年未満の社員が50%以上という状況で二極化が進んでいました。
また、三和グループの理念である「自分は自分の経営者」を実現するには、社員一人ひとりが周りの人と関わって、さまざまなチャレンジができる人間関係を構築する必要があります。それには、仲間のことをもっと知る必要があるし、自分のことを知ってもらう必要がある。そんな機会を設けることが、今は大事なのではないかと考えました。
リゾートホテルを会場にグランピングイベントを実施
---レンタル・イベント支援を採用していただいたポイントはなんでしょうか?
40周年を盛大に祝いながら、社員同士がお互いを知るきっかけになるようなイベントをしようという方向性を決めたときに、スノーピークビジネスソリューションズ(以下、SPBS)がアウトドア研修やレンタルサービスを展開していることを知りました。詳しく話を聞いてみると、アウトドア研修が目指しているものと私たちのやりたいことがすごくマッチすると感じました。ただ楽しむだけではなく、研修的な要素を盛り込んでコミュニケーションの希薄化という課題にアプローチできるものにしたいと思っていたのです。
もう一つ、決め手となったのは焚火です。アウトドア研修でいつも焚火をしているという話を伺って、焚火にはいろいろな効果があるということを聞きますし、何より夜空の下で焚火を囲んでみんなが笑顔で語り合っている絵が脳裏に浮かんで、すごく豊かな時間になるだろうというイメージがわきました。
また、グループ全体で社員は140名ほどいますが、なるべく全員で集まりたかったので、屋内よりアウトドアの方が現実的でした。海の中道海浜公園にあるリゾートホテル「ザ・ルイガンズ.スパ&リゾート 福岡」のガーデンを会場に使えるということで、グランピングのようなおしゃれな雰囲気は、40周年を祝うのにも相応しいと感じました。
ワークショップからセレモニーまで、盛りだくさんの一日
---イベント当日はどんなコンテンツを実施しましたか?
イベントのネーミングは「NEW START! 新しい始まりの会」です。40周年を迎えて、長年従事する社員がこれまで積み上げてきた土台の上に、新しい社員を含む一人ひとりが立って新しいスタートをきる。そして、みんなが自分の可能性を広げて楽しく仕事をしていくために、自分を知ってもらい、仲間を知る。そんな機会にしようという思いを込めました。
具体的には、午前中はタープの設営、ホテルのファームでの収穫体験、収穫をした野菜を使ったカレー作りなどをしました。午後からは「自分のことを知ってもらおう企画part1」として、6〜7人でチームをつくって自分年表や自分の好きなこと・嫌いなこと、目指す未来などを書いたシートを発表するワークショップを行いました。
さらに、永年勤続者の表彰セレモニー、BBQ、記念パーティーと続いて、夜は「自分のことを知ってもらおう企画part2」として焚火トークの時間を設けました。締めには花火を打ち上げて、朝から夜まで丸一日、盛りだくさんの内容になりました。
アウトドアという非日常の空間が、心身を開放してくれる
---アウトドアでやってよかったのはどんなことでしょうか?
「自分のことを知ってもらおう企画」は、自分のことを話すのが苦手な人もいるだろうし、盛り上がるだろうかと当日まで心配していましたが、ふたを開けてみると、自ら進んでプレゼンをして、楽しく話したり聞いたりしている様子が各チームで見られました。アウトドアの開放的な雰囲気の中でやれたことが大きかったのだと思います。
また、社員の意外な一面を見られる場面がたくさんありました。これまでは、社内であっても仕事以外の面を知る機会はあまりなく、さらに会社を越えての交流というのは活発ではなかったのですが、イベント後には若い社員を中心に、プライベートで食事に行ったとか、交流が生まれているという話を聞くようになりました。
他にもタープの設営、BBQ 、焚火など、アウトドアならではの要素がたくさんあり、その一つひとつがチームビルディングになるということをいろんな場面で体感できました。タープの設営は、プロジェクトメンバーが前日に設営のレクチャーを受けて、当日はプロジェクトメンバーから社員に教えるという方法をとったのですが、オフィスの中でのやりとりとはまったく違ったコミュニケーションがとれてよい機会になりました。
アウトドアに慣れていない社員も多くいる中で、SPBSの皆さんが天候にも臨機応変に対応してくださいました。たくさん助けていただき安心して運営を行うことができました。
求められていたのは、対面でのコミュニケーション
---参加された社員の方々からの評判はいかがでしたか?
イベント実施後にアンケートをとったところ、全体の満足度は5段階評価で平均4.5、およそ8割の社員が有意義な時間だったと答えてくれました。
社員の声としては、「コミュニケーションや交流が深まった」、「在宅ワークなど働き方が変わってきた中で、リアルに集まる機会をもてて嬉しかった」、「パート勤務なので普段は社員さんと交流する機会があまりなく、ありがたい企画だった」といったコメントを寄せてもらいました。集まったコメントを見て、やはり対面でのコミュニケーションをみんなが求めていたんだなと気づかされました。それを実現できたのであれば、イベントをやった意味は十分あったと思います。
社長や役員からの評価も上々でした。正直、「海外に行くほうがみんな嬉しいんじゃないの?」と言われたりもしていたのですが、終わってみたら、「旅行に行くよりもよかった」と言っていただけて、40周年に相応しいイベントになったと思います。
グループの結束を高め、シナジー効果を生み出していく
---今後の展開として考えていることがあれば教えてください。
グループ全体でイベントをやってみて、コミュニケーションの課題など3社とも抱えている悩みは同じなのだろうと感じました。今後も機会をつくって、社内はもちろんグループ全体としてもコミュニケーションを図っていきたいと思います。
三和グループとしては多角的に事業をやっていますので、一人のお客様に対してグループで一生のお付き合いができることが理想です。そのためにもグループ内の結束を高めて、お客様に還元していきたいですね。事業だけでなく、人事など内部的なこともグループのつながりを強化していくことが、私たちの強みになると思います。
今回は40周年の節目、そして新しいスタートに向けて本当にいい機会となりました。SPBSの皆さんとの交流も生まれたので、このご縁が三和グループのこれからの成長につながっていくことを期待しています。
---三和グループ様、取材のご協力ありがとうございました!