
国内外の医薬品業界を支えるシミックグループの一員として、ヘルスケア事業を展開するシミックソリューションズ株式会社様。札幌サテライトのオフィスリニューアルにあたって、キャンピングオフィスを導入されました。
心地よくリラックスでき、コミュニケーションが弾む空間は、オン・オフさまざまな場面で大活躍しているとのこと。オフィス改革の先行事例として、グループ全体への展開も構想されています。
お客様:シミックソリューションズ株式会社
代表取締役Co-CEO
秋田 昌男 様
(担当:スノーピークビジネスソリューションズ HRS事業部 森川 和輝)

治療から予防、健康増進へ。社会を支えるヘルスケア事業を展開
---シミックソリューションズさんの事業概要を教えてください。
シミックソリューションズの親会社シミックグループは1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。製薬・バイオテクノロジー・医療機器などの海外企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども展開しています。
また、シミックは個人や自治体を支援する新しいヘルスケアソリューションを提供しており、製薬企業のバリューチェーンを全面的に支援する豊富な経験と実績を基盤として、“個々人の健康価値を最大化”する事業モデルPHVC("Personal Health Value Creator”)の展開を目指しています。
シミックグループは、世界中に7,500人を超える従業員とグループ会社28社を擁しています。

機能重視からコミュニケーション重視のオフィスへの転換
---オフィスリニューアルを検討された背景を教えてください。
弊社は2023年の夏まで札幌市のコロナワクチン接種事業を請け負い、市内の介護施設や福祉施設に出向いて訪問接種を行ってきました。札幌サテライトは、その管理用オフィスとして使用していたため、デスクがあったり、物品を管理する場所があったりと、機能重視のスペースになっていたんです。その後、接種事業が終了したため、新たな事業やソリューションの開発に取り組むことになったのですが、従来のオフィスのままでは新しい発想で物事を考え、革新的なサービスを生み出していくのは難しいと感じ、これまでにない視点でオフィスリニューアルを検討することにしました。
目標としたリニューアルのコンセプトは、機能重視のオフィスから、好きなときにみんなが集まって、自由な発想でディスカッションできるコミュニケーションスペースへの転換。同じビル内のグループ会社もオフィスリニューアルを行いましたが、そこは従来型のオフィスでお客様に入っていただける場所ではないので、我々のオフィスでグループ会社の社員やお客様も招き入れて、誰もが垣根なく利用できるスペースをつくりたいと考えました。


目的に合わせてレイアウト変更も自在な可変性が魅力
---なぜキャンピングオフィスを採用されたのですか。
最初は漠然とリラックスしてコミュニケーションを図れる、例えばスーツではない服装が似合うような空間がいいのでないか、とイメージしていたんです。そこで、芝生を敷いたアウトドアの雰囲気があるオフィスはどうだろう思いつき、アウトドア系のオフィスを扱うさまざまな会社に問い合わせをしました。
最終的に3社の提案を比較検討し、スノーピークビジネスソリューションズ(以下、SPBS)さんに決定しました。他の案はいずれも、一度施工したらレイアウト変更が難しいため、席が固定された従来のオフィス空間の延長線上にあるように感じました。
その点、スノーピークさんの商品は、オフィスの使い方に応じてレイアウトなどが手軽に変えられる可変性がある。市販されている商品だけに誰もが扱いやすく、実際にふれてみると品質の良さがよくわかります。本物のキャンプ用品にしかない本質的な魅力を感じましたし、社員やお客様にもスノーピークブランドの認知度が高いという点も安心でした。
SPBSさんが各所と連携してスムーズに進めてくれたことで、問い合わせから3カ月後にはキャンピングオフィスが完成。芝生の上にテントやデスク、テーブルが並び、さまざまなキャンプ用品に彩られた空間が生まれました。自然環境の生の音が流れるハイレゾ音響も入れてもらったんですが、とてもリラックスできて、導入して本当に良かったと思っています。日が昇ってから落ちるまで、その時間帯に合わせて鳥のさえずりや虫の音が聞こえてきて、自然の時間の流れをそのまま感じられるのが魅力です。


オンもオフも多目的に活用し、インパクトも抜群
---導入後はどのように活用されていますか?社員の皆さんの反応はいかがですか。
通常の業務で使う人もいれば、テントの中でお昼ごはんを食べる人もいますし、お客様との打ち合わせに使ったり、グループ会社の社員がコワーキングテーブルを使ったり、合宿形式でのディスカッションにもと、多目的に活用しています。リクルーターの面接会場としても評判がいいですね。非常にインパクトがあるようで、多くの方から「こういうオフィスで働いてみたい」という声が寄せられています。
社員からは「音響がすごくいいね」という感想のほか、「業務の間に気分転換できる」という声もよく聞きます。特にテントは雰囲気が良く人気ですね。テント内は靴を脱いであがるので、ときには寝転がって一休みする社員もいて、リラックスできる空間になっています。
オンタイムだけでなく、終業後のプライベートな時間でも活用しています。夜は照明を変えて、イミテーションの焚火で雰囲気を出し、お酒を飲みながらフリートークに花を咲かせることも。年度始まりのキックオフなどの際は、これまでもケータリングを頼んで懇親を深めてきましたが、キャンピングオフィスはチームビルディングを行いやすく、いろいろな場面で大活躍しています。

何でも話せる安心感がディスカッションを活発に
---キャンピングオフィスの効果をどこに感じていますか。
先日もテント内で東京本社の社員とディスカッションをしたんですが、頭から汗が出るような難しい話もテント内だと、不思議と話が尽きないんですよね。もし普通の会議室でやっていたら、やめたくなるだろうなと思うんですが(笑)、ブレインストーミングでもいろいろな発想が飛び出して、話もあちこちへ飛びますが、活発に議論できて充実感があるんです。
当然ですが、常に品質と成果を求められる仕事ですので、社員はみんな外ではかなり気を張って対応しています。だからこそ、仲間同士で集まる時は「何を言っても大丈夫」という心理的安全性を感じながらディスカッションすることが大事です。その意味ではチームビルディングも含めて、このテントスペースはとても有効だと感じています。
また、テレワークも働き方の一つとして定着し、新入社員の時からテレワークも可能な環境を整えていますが、入社後は、まずいろいろな人とコミュニケーションを取ってネットワークをつくっていく必要があると思うんです。そういうときに、このキャンピングオフィスはアウトドアの雰囲気や音響の効果もあって、雑談も含めていろいろな話がしやすいんですよね。シーンとした空間だと話しかけづらく、ウェブミーティングもやりにくいと思うんですが、ここは程よい自然音の中で、みんなが他を気にすることなく活動できる共有スペースになっています。

垣根を越えた事業シナジーを生み出すオフィスづくりを
---今後の展望についてお聞かせください。
おかげさまでシミックグループは、現在、28社のグループ会社を擁するまでに拡大を遂げました。一方、事業規模が大きくなるにつれ、グループ会社間でのコミュニケーションが課題にもなり、今後は垣根を越えてつながることで、さらなる事業シナジーを生み出したいと思っています。ただ、既存事業の延長戦上からは新しい発想は生まれにくく、グループ会社間だけでなく、異業種やお客様とのコミュニケーションも活発にする必要があるでしょう。
それを実現するには外部の方々をどんどん招き入れて、ディスカッションし、一緒に新しいサービスやアライアンス、ソリューションを創出できる空間づくりが大切です。今回の札幌サテライトのキャンプングオフィスは、まさにその先行事例と言え、会議室を飛び出して、もっとオープンに新しい発想のもとで議論ができるスペースを全国各地の拠点やグループ全体に広げていきたいですね。
---シミックソリューションズ様、取材のご協力ありがとうございました!