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アウトドアの要素を取り入れて
「来たくなる」オフィス空間をつくり出す

安田不動産株式会社様

アウトドアの要素を取り入れて
「来たくなる」オフィス空間をつくり出す

COMPANY INFORMATION

安田不動産株式会社 icon_link

東京都千代田区神田錦町二丁目11番地

総合不動産会社として土地やビル、マンションなどの賃貸事業や不動産のコンサルティング事業など、様々な不動産事業を展開する安田不動産様。複数の拠点にてエリア開発にも取り組み、神田淡路町「ワテラス」をはじめとする複合施設の運営も手がけています。今回、「ワテラス」内の「ワテラスタワー」19階ラウンジのリニューアルに際して、キャンピングオフィスを導入することに。導入の経緯や、空間づくりにおいてこだわったポイントなどを伺いました。

 

お客様:安田不動産株式会社
資産営業事業本部 資産営業第二部第一課
課長 土川 奏 様
課長代理 下山 青葉 様
(担当:スノーピークビジネスソリューションズ HRS事業部 大塚美樹)

賃貸事業やエリア開発事業を展開する不動産デベロッパー
賃貸事業やエリア開発事業を展開する不動産デベロッパー_2

賃貸事業やエリア開発事業を展開する不動産デベロッパー

---安田不動産さんの事業概要を教えてください。

 

当社はオフィスビルやマンションなどの開発事業を展開する不動産デベロッパーであり、地域の再開発事業にも取り組んでいます。神田淡路町に位置する「WATERRAS(以下、ワテラス)」も当社が保有・運営する施設のひとつ。「ワテラスタワー」と「ワテラスアネックス」で構成される「ワテラス」には、オフィスやレジデンス、学生マンション、商業施設、ホールやギャラリーといったコミュニティ施設が入っています。

 

「ワテラス」のある神田淡路町はもともと高層建築物がなく、個人宅や小規模ビルが多く集まるエリアでした。かつては小学校もありましたが1993年に廃校となり、少子高齢化という地域課題を抱えていました。当社はかねてからこのエリアの土地を所有しており、これまでにもお客さまに土地をお貸ししてきた実績がありました。再開発の機運が高まる中、当社が旗振り役となり地域の皆さまとともにエリア開発を成し遂げてまいりました。

 

そうして誕生した「ワテラス」内の「ワテラスタワー」19階には、オフィスに入居する企業向けのラウンジ「STUDIO SO」を設けています。19階はビルの構造を切り替えるトレンチ階で、ある程度の広さの空間はあるものの建物を補強する筋交(すじかい)などがあり、決して使い勝手が良いとはいえません。そこで、オフィステナント入居者が無料で利用できるラウンジを設置しました。

創造性のある空間をつくるため、キャンピングオフィスを導入
創造性のある空間をつくるため、キャンピングオフィスを導入_2

創造性のある空間をつくるため、キャンピングオフィスを導入

---どのような経緯からキャンピングオフィスを導入することになったのでしょうか?

 

「STUDIO SO」は開設当初からオフィステナント入居者にご利用いただき、一定の評価をいただいていました。ただ設置から10年が経過したことで什器などの傷みが目立ちはじめ、リニューアルの必要性を感じるようになりました。

 

また、空間の在り方についても課題を感じていました。創造性、イマジネーションを生み出す場として「STUDIO SO」と命名したものの、実際にはオフィスで働く社員の方がひとりで休憩しているなど、我々がイメージしていたような使い方とはギャップが生じていました。良くも悪くも静かすぎて、おしゃべりしづらい雰囲気が漂っているのも懸念していました。

 

創造性のある空間を今一度つくり上げていきたいと考えた際にご相談したのが、スノーピークビジネスソリューション(以下、SPBS)さんでした。以前からつながりがあったのに加え、私どもをはじめ当社にはキャンプ好きの社員も多く、以前からキャンプの要素を取り入れてみては、といったアイデアが挙がることがありました。オフィス空間のプランニングのノウハウを持ち、パッケージ化されている点も後押しとなり、リニューアルをSPBSさんにお願いすることになりました。

 

スノーピーク製品はワテラスの雰囲気とマッチしますし、不特定多数が利用する空間に用いることを想定すると、丈夫でありながら軽量で持ち運びしやすいことも使い勝手が良いと感じました。また、オフィス空間で使用する什器などと比較すると安価である点も魅力でした。

さまざまなアイデアを盛り込み、五感を刺激する空間を形に

さまざまなアイデアを盛り込み、五感を刺激する空間を形に

---「創造性のある空間」を目指す上で、どのようなことを要望しましたか?

 

他にはない空間をつくりあげるためにも、実現したいアイデアがいろいろとあったので、SPBSさんにはそれらを盛り込みつつ全体をまとめていただきたいとお願いしました。「大胆なことをしたい」という思いもあったので、最初は「実際の土を敷く」とか「人工芝ではなく本物の芝生を植える」とか、さらには「小動物を放してもいいんじゃない!?」なんてアイデアも飛び出しましたね。

 

数あるアイデアのうち、絶対に実現したいと考えていたことのひとつが、ウッドチップを敷き詰めて焚火台を置くことでした。焚火を囲んでいると自然と会話が生まれるという、キャンパーとしての実体験を盛り込みたいと思ったんです。多少のことでは床材が見えないよう、しっかり厚みを持たせたのもこだわったポイントです。

 

ランタンなど、展示するキャンプアイテムの一部は我々が直接買い付けたりしたビンテージの物です。これも空間演出に用いてもらえたらと考えました。その他、グループで利用できる席を意識的に増やしたりしました。

 

SPBSさんからは全体演出として、リニューアルに際してキャンプ製品の設置はもちろん本物の植物を増やすことやハイレゾ(高解像度)自然音響の導入などのアイデアをいただきました。これまでにもアロマを焚く設備を置いていたのですが、天井には三角形のアーバンシェードをあしらったことで空間にメリハリができ、本物の植物や音響によってよりアウトドアの雰囲気が色濃くなりました。
 

視覚だけでなく、嗅覚や聴覚など五感に訴えかけられる、没入感も体感できるような空間に仕上がりましたね。「オフィス空間のラウンジ」を一段上に引き上げられたのではと感じています。

リニューアル後、利用者のコミュニケーションが活性化
リニューアル後、利用者のコミュニケーションが活性化_2

リニューアル後、利用者のコミュニケーションが活性化

---入居者さまの反応はいかがだったでしょうか?

 

1年余りをかけてリニューアルを進め、正式オープンを目前に控えた2023年12月初旬に入居する企業の方々を招いて内覧会を実施しました。ありがたいことに「雰囲気がガラッと変わりましたね」など、非常にポジティブなリアクションをいただけました。

 

空間を変えたおかげで、利用方法にも変化が生まれたという印象があります。以前であれば個人での利用が非常に多かったのですが、グループ利用できる席を増やしたことでリニューアル後は談笑しながら休憩されたり、お仕事の打ち合わせで利用されたりしている入居者さまの様子を目にすることが増えました。自然音響を加えたことで、おしゃべりしやすい雰囲気を打ち出せたのではと感じています。コミュニケーションの活性化が生まれたのは、本当にうれしい変化でしたね。

 

テナント入居企業であれば「STUDIO SO」を貸し切ることもできるので、予約数や予約頻度など利用状況も定量的に把握できるかと思います。また毎年テナント向けにアンケートを行っているので、アンケートを通じての満足度調査なども検討していきたいですね。

テナント間の交流を育む場として活用していきたい
テナント間の交流を育む場として活用していきたい_2

テナント間の交流を育む場として活用していきたい

---今後の展望をお聞かせください。

 

コロナ禍以前も各企業の総務部や人事部の方を集めて交流や親睦を深めるような場づくりを行ってきました。テナント間の交流の場づくりをしていると、どの企業も課題を持っているのだと気づかされます。

 

自社内のつまずきや悩みも、異業種の企業と交流することでヒントを得られることもあり、解決の足がかりをつかめるようなきっかけをオーナーとして仕掛けることが、「ワテラス」の付加価値を高めていくのではと考えています。ゆくゆくは、「STUDIO SO」を会場に、入居する企業の方々を招いての交流イベントを当社主催で開催することを検討しています。

 

共用スペースのリニューアルは、「ワテラス」に限らずあらゆるビルにおいてもいずれは直面する課題といえるでしょう。コロナ禍によって非常に多くの人たちが図らずも在宅勤務などを経験したことで、オフィスビル不要論なども上がってきていますが、一方でコミュニケーションを生むことの難しさ、大切さを実感したとの声も耳にします。キャンピングオフィスの導入によりコミュニケーションの活性化がかなった今回の事例は、ひとつの答えだと感じています。リニューアルで得た経験を生かし、「オフィスビルに来る価値」「来たくなるオフィスづくり」を目指しつづけていきたいと思っています。

 

---安田不動産様、取材のご協力ありがとうございました!

 

>>オフィス空間デザインについて詳しくはこちら

スノーピークビジネスソリューションズ担当者のコメント

大塚美樹
HRS事業部

大塚美樹

「遊び心と創造性のある空間」をつくるにあたり、キャンピングオフィスを導入いただけたことは本当にうれしいことでした。スノーピーク製品だけでなくビンテージのキャンプグッズを展示したり、本物の植物とイミテーションのグリーンなどを組み合わせたりしたことで、空間の制約がアクセントとなるような独創的な空間が生み出せたと感じています。個人的にも、非常に達成感のあるプロジェクトとなりました。「STUDIO SO」のリニューアルが、より創造的なアクションが生まれるきっかけとなれば幸いです。

大塚美樹
HRS事業部 大塚美樹

「遊び心と創造性のある空間」をつくるにあたり、キャンピングオフィスを導入いただけたことは本当にうれしいことでした。スノーピーク製品だけでなくビンテージのキャンプグッズを展示したり、本物の植物とイミテーションのグリーンなどを組み合わせたりしたことで、空間の制約がアクセントとなるような独創的な空間が生み出せたと感じています。個人的にも、非常に達成感のあるプロジェクトとなりました。「STUDIO SO」のリニューアルが、より創造的なアクションが生まれるきっかけとなれば幸いです。

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