
住まいに関する総合ショールーム「LIXILショールーム」を運営するLIXIL Advanced Showroom様。全国各地に80以上あるショールームでは、さまざまな切り口から豊かで快適な住環境を提案しています。
今回、人材採用を担うリクルーティング部が主体となり、2024年度入社予定の内定者と全国のエリアリーダーを対象に、CAMPING OFFICE HAMANAKO(静岡・浜松)でアウトドア研修を実施しました。研修実施の背景や、参加した方々がどんな体験をしたのか、話を伺いました。
お客様:株式会社LIXIL Advanced Showroom
リクルーティング部
齋藤修平 様
杉崎広実 様
(担当:スノーピークビジネスソリューションズ HRS事業部 大塚美樹)

全国展開する「LIXILショールーム」を運営
---LIXIL Advanced Showroomさんの事業概要を教えてください。
当社のメイン事業は、豊かで快適な住まいを実現するLIXIL商品をご提案するショールームの運営です。ショールームは全国に80以上あり、取り扱う商品はトイレやお風呂、キッチンなどの水まわり製品、あるいは窓やドア、インテリア、エクステリアといった建材製品をなど非常にさまざま。それらをショールームに展示し、お客さまにご提案しています。
全国で活躍する社員一人ひとりが常に目指しているのが、お客さまから「あなたが担当してくれて良かった」と仰っていただけるような接客です。ショールームを利用する方も多岐にわたり、企業とのお取引もあれば、家を新築される予定の一般の方からのご相談もあります。あらゆるご相談にしっかりと耳を傾けることを徹底し、お客さまに寄り添った対応を日頃から心がけています。

コロナ禍で実感した対面コミュニケーションの重要性
---どのような経緯で、内定者向け研修を実施することになったのでしょうか?
コロナ禍以降、新入社員の選考における対面でのコミュニケーションの重要性を強く感じてきました。コロナ禍のさなかに入社した若手社員は、学生生活も就職活動もすべてオンライン、という環境で過ごしてきたという人がほとんどです。学生生活と社会人生活のギャップに戸惑う社員も少なくなかったと思います。
私たちとしても、選考中のコミュニケーションが減ったことに少なからず懸念を覚えていました。当社が掲げる「お客さまの笑顔のために」というミッションは、わかりやすい言葉ではあるものの、体現するのは簡単なことではありません。ミッションを自分のものにしていくため、そして会社との絆をつくっていくためには、まずは顔を合わせることが大事なのでは。そんなふうに考えたとき、入社前のプレオンボーディング(内定者向け研修)を実施しようとの発想に至ったのです。
折しも、当社のエリア体制が一新されたタイミングでしたので、新入社員を含め各エリアの社員を統括するエリアリーダーにも研修に参加してもらい、交流を図ろうと考えました。最終的に、研修プログラムには内定者20人とエリアリーダー6人が参加することに。司会進行や事務局的な役割は私たちリクルーティング部が担い、全体のサポート係として普段は本部と各エリアをつなぐ役割を担うビジネスプロセス部門のHRBP(Human Resource Business Partner)メンバー3人にも協力いただくことになりました。


基本の型を生かし、想いを込めたオリジナリティーのある研修を設計
---アウトドア研修プログラムを取り入れた決め手は何だったのでしょうか?
実施するのであれば、何か意味のあるものにしたいと考えた時、頭に浮かんだのがスノーピークビジネスソリューションズ(以下、SPBS)さんのアウトドア研修プログラムでした。実は以前にも、「キャンプみたいに、オフィス以外の場所で何かできたら良いね」といった話題で盛り上がり、その際に「アウトドアメーカーのスノーピークが面白いプログラムをやっている」との情報を見つけて 印象に残っていたんです。
研修プログラムがパッケージ化されているのも、SPBSさんにお願いした理由のひとつです。基本となる型があるおかげで、構想から実施までの準備期間が短いながらも、私たちの想いをしっかり盛り込んだ研修プログラムに仕上げることができました。

一緒に力を合わせる体験は、アウトドアの醍醐味
---実施した研修プログラムの内容を教えてください。
会場に到着しオリエンテーションを受けたら、まずはお互いに自己紹介をして、続いて内定者とエリアリーダーが交流できるようグループを分け、ゲームやタープ設営、対話セッションを体験してもらいました。夜は懇親会を兼ねた鍋パーティー、焚火トークを行いました。
内定者にとっては親世代、エリアリーダーにとっては自分の子ども世代の年齢。うまく交流できるか心配ではありましたが、自己紹介後にグループごとに挑戦したゲーム「ヘリウムリング」で、一気に参加者同士が打ち解けたと感じました。「ヘリウムリング」はグループメンバーでフラフープを囲み、人差し指に載せた状態で地面に着地させるというゲームなのですが、途中で指が離れてしまってはいけないというルールがあり、みんなで息を合わせることが成功の鍵となります。ゲームを成功させるというひとつの目標に向かって、互いに声をかけ合ったり、相手を思いやったりと自然とコミュニケーションが図れていたように思います。
タープ設置後に実施した「はたらく」をテーマとする対話セッションでは、どのように対話を進めるかなどはエリアリーダーに一任しました。「ヘリウムリング」などを通してすでに打ち解けた雰囲気があったので、内定者とエリアリーダーがそれぞれワイワイと対話を繰り広げていましたね。盛り上がりは夕食の鍋パーティーまで続いていて、私たちリクルーティング部やHRBPメンバー、社長も加わり、年代や性別、役職関係なく思い思いに会話に花を咲かせていました。
焚火トークでは社長が内定者に対して本音を引き出すような質問を投げかける場面もあり、夜のひんやりとした空気も相まって引き締まった雰囲気で対話を重ねることができました。
2日目は当部署杉崎考案のオリジナル体操からスタート。グループ内でお互いの「大切にしている価値観」を共有する「価値観ゲーム」にも取り組みました。最後に、内定者はビジョンシートを作成。「過去の自分、未来の自分」を考え言葉として残すという内容なのですが、今回の研修では直接エリアリーダーに助言を仰ぐことができる環境でしたので、よりリアルに入社後のイメージにつなげられることができたと感じています。


期待と不安が入り混じった状態から、一歩前進するきっかけに
---特に印象的だったシーンや、研修に参加された皆さんの反応はいかがだったでしょうか?
内定者からは「気が楽になった」「楽しんで良いんだとホッとした」との声が寄せられました。内定者の皆さんも、最初は身構えていたんでしょうね。例えば、対話セッションの際、「はたらく」ことに対して強い責任感を示すような話しぶりの内定者の姿も見られたんです。しかしセッションを通じてエリアリーダーが、普段どんな姿勢で仕事に向き合っていて、どう楽しんでいるのかを実際に聞けたことで、肩の力を抜くことができたようでした。エリアリーダーからも、内定者のことを知ることができて良かった、時間が足りないくらいに感じたとの感想がありました。
また、研修後に行ったアンケートでは、内定者とエリアマネージャーの全員が「満足」と回答しています。「コミュニケーションが取りやすかった」、「今まで以上に”繋がり”を感じることができた」、「ミッションである『お客さまの笑顔のために』に対する理解が深まった」といった感想が目立ちました。開放的な自然環境でお互いの素の部分をさらけ出すことで、参加者同士の相互理解が進んだように思います。
リクルーティング部としても、内定者のリアルな思い、関心事を直接耳にできたのは大きな収穫でした。また、今回の研修を経て印象がガラッと変わった内定者もいて、すごく新鮮に感じました。内定に至るまでしっかりコミュニケーションを取ってきましたが、それだけでは見えてこない側面もあると実感できたのも、研修の大きな成果だと思います。

節目を迎えるタイミングに、膝を突き合わせたコミュニケーションを
---今後の展望についてお聞かせください。
今回の研修で、内定者と入社前の段階で関係性を築くことの価値を実感できました。これは、当社全体で力を入れて動いている「会社と社員とのエンゲージメント」にも生かされる体験だったと感じています。社会人にとってじっくりと語り合う機会というのは、実はなかなかないものだと思います。でも、フラットな語り合いを通して得られる気づきもあります。心理的安全性が保たれた場での対話の安心感などを肌で知れたのは、内定者、エリアリーダーを含め研修に関わった全員にとって非常に良いものだったといえるでしょう。
今回の成果を生かして、コロナ禍の中で入社した若手社員を対象にアウトドア研修を実施できたらと、現在検討しているところです。今後は内定者研修の継続や入社1年後の研修など、節目となるタイミングでの実施も視野に入れ、エンゲージメント向上につなげていきたいです。
---LIXIL Advanced Showroom様、取材のご協力ありがとうございました!
