スノーピークビジネスソリューションズ代表の坂田です。
このコラムでは、私たちの会社が大切にしている価値観や目指す未来について、みなさまにお伝えしていきたいと考えています。
読んでくださった方にとって、新たな「気づき」となり、日々の暮らしや働き方がよりイキイキとワクワクするものになれば幸いです。
スノーピークビジネスソリューションズ代表の坂田です。
このコラムでは、私たちの会社が大切にしている価値観や目指す未来について、みなさまにお伝えしていきたいと考えています。
読んでくださった方にとって、新たな「気づき」となり、日々の暮らしや働き方がよりイキイキとワクワクするものになれば幸いです。
人は、心地よさを感じる場所では、”自然と動きたくなる”ものです。
私たちスノーピークビジネスソリューションズがキャンピングオフィスの空間づくりで大切にしているのは、「感じられる職場」であること。
植物や木材など自然素材の柔らかな感触に囲まれ、無機質なオフィス家具ではなく、思わずワクワクするようなキャンプ用品を使った設えが、オフィスにいつもと違った感覚をもたらします。
話しかけやすいオープンな雰囲気、部署の枠を超えたつながりを生み出すレイアウト。
こうした“ちょっとした人の心を動かす体験”の積み重ねが、人の行動や感情に与える影響はとても大きいと思っています。
私たちは、人はルールや指示によって動き出すのではなく、環境がセットアップされることで、自然に、ある意味“勝手に”動き出す特性があると考えています。
だからこそ、オフィスづくりにおいて重要なのは、「どう管理して動かすか」ではなく、「どう感じ、どう動きたくなる空間をつくるか」です。
クリエイティブな環境にすることで、組織の一人ひとりが自分の頭で考え、能動的に働き出す。
そんな自然な能動性を引き出すための空間設計が、これからの時代のオフィスには不可欠だと私たちは考えています。
キャンピングオフィスでは、打ち合わせやワークショップのテーマや目的に合わせて、参加者自身が打ち合わせ場所の設えを自由に設計できるようになっています。
今日の議題に合わせてリラックスできるロースタイルにしてみたり、集中した議論に適したコンパクトな輪をつくったり──
空間を自らつくり変えるプロセス自体が自然なアイスブレイクとなり、場にクリエイティブな一体感を生み出します。
空間を「自分たちでつくる」という体験は、単なるセットアップ作業に留まりません。
それは、自分自身が働く場を能動的にデザインする意識を育み、働くことへの主体性を引き出す貴重な体験となります。
さらに、オフィス内に焚火台を使った火を使わないイミテーション空間を設け、そこにローチェアを設えることで、驚くほど自然なコミュニケーションが生まれます。
ちょっとしたドリンク休憩中に、異なる部署のメンバーが偶然集まり、話し込む──
この偶発的な出会いは、かつて喫煙スペースが果たしていた役割に近いものです。
今、オフィス内に新たな“火を囲む場”を設けることで、自然なコミュニケーションが再び生まれつつあります。
また、ローチェアに座ることで、普段とは違う低い目線から向き合うことになります。
この「目線の変化」は、想像していた以上に場の空気を変えました。肩書きや上下関係を自然と意識させず、誰もがフラットな関係で会話できる。
そんな環境だからこそ、普段なら生まれないような、率直で本音のコミュニケーションが生まれていくのです。
私たちは、オフィスの中だけでなく、オープンなテラスや屋外スペースも積極的に活用することを提案しています。
たとえオフィスビルの一角でも、自然の風を感じ、空を見上げることができる場所があれば、そこにローチェアや自然素材のテーブルを設え、クリエイティブなスペースを生み出すことができます。
こうした多様な空間が増えることで、オフィスは単なる作業場ではなく、ワクワクする“働きたくなる場所”へと進化していきます。
自然を感じながら働ける環境は、心と体のリフレッシュにもつながり、働く人たちの創造性を一層引き出してくれると思います。
“感じる力”は、これからの働き方において最も重要なものの一つです。
働く場所が心地よければ、働く時間そのものが、人生の豊かな一部になります。
我慢や忍耐ではなく、成長と喜びの時間に変わっていく。
そんな未来を、私たちは本気で目指しています。
キャンピングオフィスは、単なるオフィスデザインではありません。
人が本来持っている「感じる力」を呼び覚まし、主体的に動き出したくなるエネルギーを引き出す、新しい働き方の提案です。
環境が人を動かす。
オフィスがワクワクする場所になれば、働く人たちの表情が変わり、チームが変わり、そして社会も変わる。
私たちはこれからも、自然の力と人の力を信じて、“感じるオフィス”、“働きたくなる空間”を、一つひとつ丁寧に届けていきます。