2025年5月30日~31日に愛知県名古屋市で開催された「あいちフューチャーフェス ’25」に、会場の一部としてキャンピングオフィスのブース出展を行い、弊社代表の坂田が“愛知県出身の未来への挑戦者”を代表して対話セッションへ登壇いたしました。
この場を借りて、ご来場の皆さまに心より御礼申し上げます。
2025年5月30日~31日に愛知県名古屋市で開催された「あいちフューチャーフェス ’25」に、会場の一部としてキャンピングオフィスのブース出展を行い、弊社代表の坂田が“愛知県出身の未来への挑戦者”を代表して対話セッションへ登壇いたしました。
この場を借りて、ご来場の皆さまに心より御礼申し上げます。
「あいちフューチャーフェス ’25」は「愛知県の新産業創出と人材育成」を目的に開催される、対話型および体験型のイベントです。“未来のあいち”を創造するため、様々な業界のエキスパートが日本や海外から集まりました。
今年のフェスのプログラムは、「教育・ まちづくり・防災」のテーマ別ディスカッションに加え、愛知県出身の多様なイノベーター人材とキャリアパスについて語り合う対話セッション、参加者同士で描きたい未来を共有するクロスピッチを通じて、社会人も学生も横並びに交流を深めました。
メイン会場の「FabCafe Nagoya」の前に広がる芝生エリアには、キャンピングオフィスを設置。
スタッフ指導によるタープ設営体験を交えながら、その場にいる全員で会場づくりを行い、一体感を生み出しました。
1日目は、多様な分野で活動する社会人が集い、より豊かな未来のための「防災」と「レジリエンス」に向けたディスカッションを繰り広げました。
キャンピングオフィスのすぐ隣では、参加者が世代を超えて身体を動かしながら「外遊び」を楽しみます。
そこには、都会暮らしの学生や社会人が、普段は感じることの少ない外の開放感を全身で味わったり、無意識に固定化されていく大人の価値観に思いを巡らせたりする姿がありました。
会場内の至る所では自然と人の輪がつくられ、参加者同士で熱い議論や緩やかな対話が交わされていきます。
2日目の対話セッションプログラム「あいちフューチャースクール」では、愛知県出身のイノベーターをゲストスピーカーに迎え、弊社代表の坂田も加わりました。
各スピーカーの人生をテーマに、学生の頃から現在に至るまでの紆余曲折や、現在から未来へ向けて描いている道筋などを聴き、参加者の様々な視点から自由に深堀りしていきます。
坂田は、「学生の頃までは自分のためだけに自分の好きなことだけをやってきた」と口火を切りました。
そのため、就職活動の時期になると「生きる意味」や「働く価値」への疑問にぶつかり、そこで挫折を味わった経験が人生のターニングポイントになったと語ります。
自信のないまま就職した先で、「人と人の間でこぼれ落ちそうな“誰もやらない仕事”をお手伝いすること」や「すぐ身の回りにいる人のために動いて“ありがとう”と言ってもらえたこと」の体験を通じて、「自分は存在しても良いんだ」という自己肯定感と生きる喜びを、坂田は少しずつ取り戻していきました。
そんな小さな行動を積み重ねてきた結果、ふと気づけば、背後に出来ていたのが「キャリア(足跡)」でした。
参加者からは、「目の前の人に対して貢献しようとする態度、人と人の間に入って境界の部分を面白がってきた姿勢に、とても価値を感じた」というフィードバックとともに、「間や境界という切り口から、今後はどのような挑戦を考えていますか?」と、新たな問いが手渡されていきました。
学生も社会人も肩を並べて対話セッションを深めていく中で、その場で生まれる様々な問いを起点に、参加者の一人ひとりが自己と他者と向き合おうとする濃密な時間を過ごされていたようです。
フェスの終盤になると、屋内でメインのプログラムが進行する中、屋外にはゆっくりと少人数で話したい参加者が集まり、お互いの価値観を聴き合う対話ワークショップが開かれました。
偶発的に出会った初対面の人とも、各々が日常の中で抱いている個人的あるいは社会的な価値観や違和感、実は心の底にあったけれど気づいていなかった本音など、ファシリテーターが内省と傾聴を促すことによって、自然と話しやすい場が生まれていきます。
(撮影:倉田果奈)
「あいちフューチャーフェス ’25 」での手応えと今後の展望について、一般社団法人あいちフューチャーフェスを立ち上げたCo-founderの一人で、会場となった株式会社FabCafe Nagoyaの代表取締役 矢橋友宏様にお話を伺いました。
<矢橋様のコメント>
今年も多様なバックグラウンドを持つ人々が集い、それぞれの経験と想いを交わしながら、未来を共創する場となりました。
今回のイベントでは、参加者同士の新しいつながりが多数生まれ、ただの“出会い”を超えた深いつながりへの可能性が垣間見えたと感じています。世代や立場を超えた“ごちゃまぜの出会い”が、まちづくりや教育といった社会テーマにも波及し、ボーダーを超えて人のエネルギーが交差する場になりつつある手応えを感じました。
今回のフェスを通じて感じたのは、ごちゃごちゃしていることの価値です。
立場や属性で分断されがちな現代において、あえて混ざり合うことで見えてくる課題や可能性がある。この場を、一度限りのイベントではなく、継続的な“場づくり”へと進化させていくことで、参加者一人ひとりの未来、そして社会全体の変化へとつなげていきたいと考えています。
このフェスにとって、人と人が自然体で関係性を育んでいきやすいアウトドア環境は、無くてはならない大切な要素です。スノーピークの真っ白なタープがある風景は、回を重ねる毎に会場のランドマークになってきており、屋内から屋外へと地続きに場の一体感をつくることができています。
今後も引き続き、すでにスタートアップしている活動家に限らず、何をしようか迷ったり悩んだりしている大半の人々が自分の未来について考え、他者と共鳴しながら前向きな方へ進んでいけるような場所をつくっていきたいと思います。
今回の参加者のほとんどは初めての方々で、日常では出会えないような人たちとの交流が多数生まれました。一方で、昨年の参加者のリピートが多くはないという事実から「一度だけ出会ったきり」になってしまう関係性も見受けられ、今後は継続的なつながりを育んでいく仕掛けが求められています。
今の時代、子どもから大人までがもっと流動的に関わり合い、テイクではなくギブから物事を始められるように応援し合うことが重要だと考えています。あいちフューチャーフェスを軸にして、社会との多種多様なタッチポイントをつくり、点から線、線から面へ広げていけるような仕組みづくりにも力を入れていきたいです。