Microsoft 365 は、単なるOfficeアプリの集合体ではありません。
ビジネスの生産性を向上させるための、膨大なツールとサービスが詰まった「宝の山」です。
しかし、多くの企業ではその一部しか活用できていないのが現実です。
■課題:なぜMicrosoft 365 の活用が進まないのか?
中小企業でMicrosoft 365 の活用が進まない背景には、いくつかの共通した課題があります。
・機能が多すぎて全体像がつかめない:Word、Excel、PowerPointだけでなく、Teams、SharePoint、OneDriveなど、あまりにも多くの機能があるため、IT担当者自身も何から手をつければいいのかわからない。
・社員のITリテラシーにばらつきがある:現場の社員は自分の知っている使い方しかしないため、せっかく導入したツールが一部の業務にしか使われない。
・統一された運用ルールがない:各自がばらばらな方法でデータを管理するため、情報共有が進まず、逆に業務効率が低下してしまうことも。
◆解決策:全体像の把握と目的別の使い方を学ぶ
これらの課題を解決するためには、まずMicrosoft 365 の各ツールが持つ役割を理解し、会社の業務課題に合わせた活用方法を知ることが重要です。
たとえば、ファイル管理ひとつとっても、OneDriveとSharePointの運用方法には大きな違いがあります。
・OneDrive:個人の作業スペース。個人で作成する資料や、他者と一時的に共有するファイルに適しています。
・SharePoint:チームや部署、全社での共同作業スペース。プロジェクト資料やナレッジなど、永続的に共有すべき情報の一元管理に最適です。
このようにツールの特性を理解し、目的別に使い分けることで、情報共有の効率は格段に上がります。
◆具体的なメリット:IT担当者の負担軽減と生産性向上
社員がツールの正しい使い方を身につければ、IT担当者への「これってどのように使うのですか?」といった問い合わせが減り、本来の業務に集中できます。
また、情報共有がスムーズになり、社員一人ひとりの生産性も向上します。