先の見えない変化に、組織はどう向き合えばよいのでしょうか。
「VUCA(ブーカ)」は、変動性・不確実性・複雑性・曖昧性という、予測困難な時代の「状況」を表す言葉として広く知られてきました。
一方、近年注目されているのが「BANI(バニ)」という概念です。米国のフューチャリスト、ジャメイス・カシオ(Jamais Cascio)氏が提唱したもので、変化の激しい世界で起きる「脆さ」や「不安」、「非線形」、「不可解さ」に目を向ける視点です。
VUCAが「どのような状況なのか」を捉えるものだとすれば、BANIは「そのような世界のなかで、人や組織に何が起きているのか」を考えるきっかけになります。
そこで重要になるのが、変化のなかでも一人ひとりが安心して意見を言える組織の土台、「心理的安全性」です。
本記事では、VUCAとBANIの違いを整理しながら、心理的安全性を「人の意識や行動」だけでなく、「場や環境」という視点からどう支えていけるのかを、実際のオフィス空間デザインの導入事例とともに解説します。

