働きやすい職場環境づくりや、制度の充実に取り組まれているツムラ労働組合様。今回はCAMPING OFFICE KANNONZAKI※でご体験いただいたアウトドア研修についてお伺いしました。
■お客様:ツムラ労働組合
中央執行委員長 玉井 光男 様
中央執行副委員長 大竹 史哲 様
中央事務局長 井上 愛彩 様
■取 材:スノーピークビジネスソリューションズ 藤本 洋介
※現在、CAMPING OFFICE KANNONZAKIでのサービス提供は終了しております。
■研修のきっかけや背景は?
ツムラで働く社員に対して、組合に対する関心や正しい理解を持ってもらいたかったからです。 もし、現場に新しく入ってきた後輩に対して、組合について誤った認識で教えてしまったら、 組合離れの原因になるかもしれません。 組合はこういうものですよ、ということを横並びで伝える機会が欲しいと思っていました。 もちろん入社時に一度説明は行っていますが、1年目は働くことでいっぱいいっぱいですし、 3年目までは会社の研修もいろいろあります。 そこで、ある程度会社のことや、働くことについて酸いも甘いも分かってきた4年目の社員36名を対象に、 組合の研修をしようと思ったんです。
■どのようにして弊社のことを知っていただいたのでしょうか?
企画チームにキャンプ好きがいたこともあり、 「キャンプで研修できたらいいよね」という話になって、インターネットで探してみたんです。 ただ、参加者の中にはアウトドア経験がない人もいるので、 いきなりテント泊はやっぱりハードルが高いのではないか、という話になりました。 そこで、キャンプフィールドで研修して、宿泊はホテル、そんなプランがないか貴社にご相談したところ、 CAMPING OFFICE KANNONZAKIのご提案をいただいたんです。 志をテーマにした1泊2日の合宿で、キャンプを取り入れた研修は初めての試みでしたが、 これなら実現できそうと、無事に企画を通すことができました。 その他、社員の中にスノーピークファンがいて、キャンプギアの品質の高さ、 使い勝手の良さを知っていたのも決め手の一つでした。
■座学研修ではなく、弊社のアウトドア研修を採用されたのはなぜですか?
主な理由は3つあります。1つ目は、組合のイメージを楽しくしたい、というものです。 労働組合と聞くと、会社から賃金や権利を引き出すイメージが強いかもしれませんが、 ツムラ労働組合はそれだけではありません。 自分たちが幸せになるために何ができるのか。こうなりたい!を実行する場なんです。 そのためにも、楽しさが伝わるアウトドアに着目しました。 2つ目は、みんなが抱いている組合のイメージや定義から、脱却して欲しかったからです。 そのためには、いつもの会議室から飛び出す必要がありました。 3つ目は、私たちの行動指針の中に、「自然と共に歩む」という言葉があるからです。 何か自然と触れ合うものを研修に入れたいという思いがありました。
■当日の研修コンセプトや、実施した内容について教えてください
今回は、3つのステップで研修を実施しました。ステップ1は「関係性の構築」。 今回の参加者は全国から集まったメンバーだったため、まずは関係性を築くことが必要不可欠だったからです。 テント設営でリーダー役になった人からは、 『リーダーシップとは何か。フォローする人物の大切さなど新しい価値観を取り入れることができた』といった声をもらっています。
ステップ2は「(お互いを)知る」ということ。社会を俯瞰して自分たちを顧みてもらうために、 WORLD MAPPER、世界がもし100人だったら、といったワークショップを企画チームで実施しました。 参加者からは、『不自由なく暮らせていることを当たり前に感じすぎていると実感した』 といった気づきのコメントが寄せられました。
最後のステップ3は「議論」で、働くことについてアウトドア空間の中で意見交換を行いました。 『働くことについて改めて考えることができ、意見を共有できたことは大変良かった』 といったコメントもあり、4年次のタイミングでいい機会を提供できたと感じています。
■研修全体を通して、良かった点、課題点について教えてください。
良かった点は、いつもの会議室と比べると、表情も、出されるアイデアもぜんぜん違ったこと。 あとで写真を見返してみたら、笑顔の人が多いなという印象を受けました。 また、当初の目的であった、既存の課題に対して、固定観念や枠組みにとらわれず解決策を導くこと。 そして積極的にコミュニケーションをとり、イノベーションを生み出そうとしている姿が見られた点も良かったです。 企画の課題点については、4年次のステージに合わせて、もう少しゴールイメージを持たせても良かったと感じています。 また、なぜスノーピーク製品でキャンプをしたかについて、説明があったらよかったという意見もありました。 具体的には、製品の魅力とか、フィールドで行うことの価値、思いを伝えていただくなど。 他には、BBQの火おこしの部分は、改善できる余地があると感じました。
■研修を終えて感じられていること、今後の目標についてお聞かせください。
実際にやってみたからわかったことですが、例えば火起こしなどの準備も企画側がやってあげるのではなくて、 参加者と一緒にできたらより成長と学びの場になったと思いました。 その前段階の企画立案についても同様で、スタッフに考えるところから参加してもらい、 研修の目指すところを明確に共有することで、もっと実効性と効率性を高められるとも感じています。 改めて、まずは自分たちでやってみるというトライができたこと、無事に研修を終えることができて感謝しています。 今後も、より志や生き方に結びついた研修を開催し、継続性のある学びの機会を創りたいと考えていますので、 ぜひ貴社のノウハウを活用させて頂けたら嬉しいです。 ※ツムラ労働組合様、研修のご参加と取材のご協力、誠にありがとうございました。