SPBSのオフィスは、今でこそスノーピーク製品や自然の要素を取り入れたキャンピングオフィスになっていますが、Microsoft 365を取り入れた当時は、オフィス家具のデスクとチェアが並び、書類が積まれたごく普通のオフィスでした。
そこで、まずはフリーアドレスから導入することにしました。もちろん、最初からスムーズに移行できたわけではありません。ただ、SPBSには「人間の特性を捉えて楽しみながら仕組み化する」カルチャーがあり、今回もゲーミフィケーションを取り入れた仕掛けづくりをしました。例えば、出退勤システムに今日座る席をランダム表示させるシステムを仕込みました。そうすると、毎日違う席に座ることがルーティーン化され、フリーアドレスが定着されるようになりました。そうしているうちに、「今日は資料作成をするから集中できるあの席に座ろう」、「午後はアイデアを出したいからあっちの席に座ろう」と、それぞれが工夫してフリーアドレスを活用できるようになっていきました。
フリーアドレスは定着しましたが、それでもまだMicrosoft 365の機能を活用する人はあまりいませんでした。メンバーがそれほど多くなく、みんな一つのフロアで仕事をしていたからです。そこで、あえて別のフロアで仕事をして、チャットで連絡を取り合ったり、資料を共有したりしました。そうすると、みんなMicrosoft 365の便利さに気づきます。
さらに、当時はちょうどライフステージが変わるメンバーが多く、働き方改革の必要性が高まっていた時期でもありました。あるメンバーは家庭を持ち、またあるメンバーは子どもが生まれ、「出社しないと仕事ができない」から「どこでも働ける体制」へのシフトに挑戦することになりました。
それからは、徐々にリモートワークや在宅勤務を実施し、Microsoft 365を活用して連携をとりながら問題なく働ける状態をつくっていきました。SPBSには以前からノウハウを共有する文化があり、Microsoft 365活用のノウハウを互いに共有したり、リモートワークや在宅勤務がうまくいくコツを共有したりしたことが、定着につながっていったのだと思います。
今では弊社社員は岡崎本社や東京オフィス、名古屋ショールーム、そして在宅勤務など、さまざまな拠点のどこで働くかを自ら選択し、場所に捉われない自由な働き方を実現しています。