スノーピークビジネスソリューションズ代表の坂田です。
このコラムでは、私たちの会社が大切にしている価値観や目指す未来について、みなさまにお伝えしていきたいと考えています。
読んでくださった方にとって、新たな「気づき」となり、日々の暮らしや働き方がよりイキイキとワクワクするものになれば幸いです。
スノーピークビジネスソリューションズ代表の坂田です。
このコラムでは、私たちの会社が大切にしている価値観や目指す未来について、みなさまにお伝えしていきたいと考えています。
読んでくださった方にとって、新たな「気づき」となり、日々の暮らしや働き方がよりイキイキとワクワクするものになれば幸いです。
「イキイキと目を輝かせて“人間らしく働く”ひとたちを増やしたい」
そんな想いから、私たちは「協働体験デザイン」という商標を取得しました。
この言葉には、スノーピークビジネスソリューションズが事業を通じて実現したい願いが込められています。
私たちが大切にしているのは、単にチームで協力することではありません。
人と人がともに考え、ともに創り、ともに助け合いながら、互いの存在を“感じられる”つながりを丁寧に育てていくことです。
そのつながりから価値が生まれ、やがて文化へと育っていく──。
そのプロセスそのものをデザインしていきたいと考えています。
キャンピングオフィスでデザインされたオフィスやアウトドア研修でよく起こるのは、肩書や役職が外れ、対等な関係性が自然と生まれていく瞬間です。
焚火を囲み、同じ空の下で過ごしていると、普段の立場や役割よりも「人としてそこにいること」が前面に出てきます。
自然には、人が何を大切にすべきかを思い出させてくれる力があります。
そして、その環境でともに行動し、語り合うことで人と人との距離が縮まり、信頼や共感が生まれていきます。
この「心の温度が上がるつながり」が、組織の文化を形づくる土台になると感じています。
祖業であるシステム開発では、私たちは単に要件に沿って構築するのではなく、お客様と伴走しながら共に考え、現場に根づく仕組みをつくることを大切にしてきました。
それが「共創開発®」と呼ぶ取り組みです。
システムを導入する側と、それを使っていく現場メンバーが議論を重ねる中では、意見がすれ違う瞬間もあります。
しかし、導入側がトップダウンで進めるのではなく、一緒になって運用や改善を考えていく。
そのプロセスこそが相互理解を生み、導入後も“使われ続けるシステム”へとつながっていきます。
協働体験デザインの思想は、アウトドアを活用したチームビルディングに限らず、業務やプロジェクトなど、誰かと一緒に行うあらゆる仕事に通じる考え方です。
私たちはMicrosoft365の導入支援も行っていますが、ここにも協働体験デザインの視点があります。
よくある誤解として、Microsoft365を「コミュニケーションがうまくいくツール」と捉えてしまうことがあります。
しかし、本質は逆です。
Microsoft365はあくまでツールであり、使いこなせるかどうかは“文化”に左右されます。
リアルな場で「ちょっといいですか?」と声をかけられるような関係性があるからこそ、Teamsでも気軽に声をかけられる文化が生まれます。
つまり、まずはリアルコミュニケーションで信頼関係を築き、その上にICTを重ねていくことが重要です。
私たちのキャンピングオフィスは、まさにこの“関係性の土台”を短時間でつくり上げる場になっています。
自然の中で協働を体験したチームは、オフィスに戻ってからも、オンラインでも、気軽にコミュニケーションを取りやすくなります。
テクノロジーが発展した今こそ、人と人がつながる体験そのものをデザインできることが、組織にとって重要になってきました。
私たちは、人生を豊かにする本質は“人と人との間”にあると信じています。
そこに生まれる安心感、感謝、創造、学び──。
こうした人間らしい感情こそが、働くことを意味あるものに変えます。
そして、そのつながりが積み重なると、組織の文化になります。
文化とは、経営理念を掲げたり制度を整えたりするだけで生まれるものではありません。
人と人との関係性が変わり、行動が変わり、それが継続することでようやく形になります。
その“文化になるためのプロセス”をつくることこそが、協働体験デザインです。
これからの時代、どんなにAIやテクノロジーが発展しても、最後に価値を生み出すのは「人と人の関係性」だと思います。
人が共に感じ、考え、創るという体験の中に、未来を変える力が宿っています。
スノーピークビジネスソリューションズは、その“関係性のデザイン”をあらゆる領域で実現していきたいと考えています。
システム開発でも、オフィスづくりでも、研修でも、オンラインの環境でも──。
どの事業にも共通するのは、人と人が豊かにつながり、そこから文化が生まれるということ。
それが「協働体験デザイン」です。
そして、それこそが、私たちがこの会社を通じて社会に届けたい価値です。