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<対談後編>
“ありたい姿”に向かって一つになる「組織活性化支援」
株式会社ニッポー様

<対談後編>
“ありたい姿”に向かって一つになる「組織活性化支援」
株式会社ニッポー様

昨今、多くの組織で取り入れられている「働き方改革」。労働人口の減少という社会課題を発端に、社員の働きやすさ、働きがいの向上、ひいてはエンゲージメント向上、コミュニケーション活性化など、さまざまな視点から組織変革、組織活性化に取り組む企業が増えています。

 

私たちスノーピークビジネスソリューションズ(以下、SPBS)は、組織変革のための支援をさまざまな手法で行っており、その一つが株式会社ニッポー様と共に取り組んでいる「組織活性化支援」です。スノーピークが貫くミッション経営、そしてSPBSが自ら実践してきた組織づくりのあり方を軸に組織を活性化する手法とはどういったものなのでしょうか。株式会社ニッポーの代表取締役社長・日吉裕哉氏とSPBSの本プロジェクト支援担当である坪内による対談をお届けします。前編

 

 

 

プロジェクトメンバーに起こった変化

プロジェクトメンバーに起こった変化

“ありたい姿”に向かっていく自信が生まれた

---セッションに参加しているプロジェクトメンバーの様子はいかがでしょうか?

 

日吉:私も都合がつく限りセッションに参加するようにしていますが、思った以上に真剣に取り組んでくれています。役職や年次、事業所が異なるメンバーが集まっていますが、いい意味で遠慮なく意見を出し合ってぶつかりながら、同じベクトルに向かって進んでいるのを感じます。仕事だけでは生まれなかった縦横のつながりが交差し、マトリックス的なつながりができていることも非常に有り難いです。

 

坪内:一年目は、個人単位でアクションを起こすプログラムでしたので、辛く大変な部分もあったと思います。今年に入ってからはコアメンバーにサポートメンバーが加わったことでコミュニケーションがさらに増えてメンバーの関係性が良くなっていますし、協力しながら取り組んでいただいています。

 

その姿を見てあらためて感じたのは、元々、皆さん協力し合う素養はもっていたということです。ただ、職責や仕事の効率を優先するあまり、仕事をするための関係性になっていた部分はあったと思いますし、社内のつながりも限定的になっていたのではないでしょうか。セッションでは、仕事上の関係性ではなく本来の自分に立ち返ってコミュニケーションをとることで、協力し合える関係性を取り戻しているように見えます。

 

 

---組織活性化が少しずつ前進しているという印象ですか?

 

坪内:そうですね。セッションの度にアンケートに回答していただいていますが、見返すと最初は「何のためにやるのか分からない」ですとか、「社長の想いは分かるけれど、変わるのは難しいと思う」といった不安やネガティブな感情を抱いている方もいました。

 

ですが今年に入ってからは、「ありたい姿に向かって少しずつ前進している」、「高い山が設定されているが、仲間と協力しながら取り組んでいきたい」といった前向きな声が増えていています。以前のような「分からない」「難しい」「できない」といった言葉は見られなくなりました。それは、“ありたい姿”に向かっていく自信が生まれたからではないでしょうか。

 

日吉:確かに組織活性化プロジェクトのキックオフとしてアウトドア研修をしたときは、「何をやらされるんだろう?」「なぜ自分たちは集められたのだろう?」という懐疑的な声はありましたし、残された社員も「彼らは何をしに行ったの?」と、理解が追いついていない状況でした。今では、プロジェクトメンバーは組織活性化の意義を理解して自然体で臨んでくれていますし、直接セッションに参加していないメンバーも、プロジェクトを見守り、期待してくれています。

 

組織活性化支援の効果とは

組織活性化支援の効果とは

組織力がスパイラル状に積み上がっていく

---組織活性化プロジェクトに1年半ほど取り組んできた効果として、実感していることはありますか?

 

日吉:昨年1年間の取り組みの中で、中間管理職層であるコアメンバーに組織活性化を自分たちで進めていくんだという自覚が生まれています。

 

以前であれば、会社の保守的な部分に対して、上と下に挟まれて何もできず不平不満が溜まっていたところもあったと思います。しかし、不満を言う立場ではなく自分たちが変えていくんだという気概をもちはじめてくれています。変わろうとする自分たちの姿を上長や部下に見せてプロジェクトを引っ張っていこうとしている姿は誇らしいです。

 

そもそも組織活性化プロジェクトは、コアメンバーだけで完結するものではなく、セッションに直接参加していない上長や部下も巻き込みながら進めるプログラムになっていますので、社内全体のコミュニケーションが増えて、関係性が良くなっていると思います。

 

坪内:セッションの中でも、コアメンバーが中心となってサポートメンバーをうまく巻き込んで進めてくれています。

 

日吉:昨年1年間でコアメンバーが期待を上回る姿を見せてくれたので、2年目もいいスタートが切れていますね。

 

仕事中のコミュニケーションにも変化はあって、指示の出し方一つとっても、みんなの言葉がやわらかくなったというか、相手を尊重する心がけが見られますし、ちゃんと自分の言葉で伝えることができるようになっています。やってもらったことに対して、「ありがとう」という言葉が自然に出るようになっているのも大きな変化です。

 

坪内:ここまで変われたのは、組織のトップである日吉社長のニッポーをより良い会社にしていくという覚悟、人を大切にしたいという想いが、社員に伝染していることが土台にあると思います。変革への強い想いをもった人が組織にいることは、組織活性化プロジェクトがうまくいくために必要な要素です。

 

もう一つの要因として、「プロジェクト共有」ができていることがあげられます。コアメンバーは、これまで会社の方向性や未来をどうしていきたいかと問われる機会がなく、個々に課題を感じていても解決の糸口をもっていなかったのはないでしょうか。トップダウンで物事が決まることに慣れてしまっていたのだと思います。

 

組織活性化プロジェクトがスタートし、これまで問われたことのない問いに向き合って、主体的に自分たちで答えを探し、アクションを起こすというチャレンジをしたことで、プロジェクトを自分事化し、会社の未来を本気で考えるようになっていると思います。さらに、縦横のつながりが増えて関係性が良くなっていることで、社内にある課題についてどう助け合って解決していったらいいのかを具体的に考えられるようにもなっています。

                                             

組織活性化は社員の幸福につながる

組織活性化は社員の幸福につながる

愛を込めて人を育て、誰もが誇れる会社に

---組織活性化の取り組みはさらに進んでいくと思いますが、これからの意気込みがあればお願いします。

 

日吉:プロジェクトメンバーの意識がどんどん変わってきている段階ですので、この変革をさらに加速させて、会社のミッション・ビジョン・バリューが組織風土として定着するところまでもっていきたいですね。会社の誰もが人を大事にし、お互いを思いやるコミュニケーションがあることが私の理想です。

 

坪内組織活性化プロジェクトとしては、日吉社長がおっしゃるようにミッション・ビジョ・バリューを浸透させてありたい姿”に向かう組織力を育んでいきます。さらに、今後は組織活性化プロジェクトという枠組みにとらわれない支援も考えていきたいですね。ニッポーの社員さんはヒアリングをする度に素敵な方が多いと感じます。皆さんが能力を生かして活躍できる場を創出し、会社により愛着をもっていけるようになれば、組織力は飛躍的に向上していくだろうと思っています。

 

日吉:いろいろな想いで働いている社員がいますので、その声を吸い上げていきたいですね。組織活性化は私の肝いりプロジェクトとしてトップダウンでスタートしましたが、これからはプロジェクトメンバーが中心となってみんなの意見をボトムアップで吸い上げて、会社をより良くするための提言をどんどんしていってくれることを期待しています。

 

また、組織活性化の取り組みや誇れる組織風土を社内に留めるのではなく、対外的にもしっかりと発信していきたいと思っています。いろいろな方の目に触れて評判が広まれば、今後の人材確保につながります。さらに、社員のご家族や友人、地域の方々から「ニッポーっていい会社だね」と言ってもらえるようになれば、会社に誇りを感じることができ、それは社員にとっても幸せなことではないかと思います。

SPBSの組織活性化支援は、社員へのミッション、ビジョンの浸透に課題のある企業様や、社員自らが主体的に動く組織を目指す企業様におすすめのコンサルティングサービスです。

組織診断サーベイや課題ヒアリングを行ったうえで、企業の課題に合わせたプログラムを設計いたします。是非お気軽にお問い合わせください。

 

 

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