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【さぁ、そろそろ、焚火を囲んで話そう_Vol.8】
成果を出すには、まず人間性を回復させる

【さぁ、そろそろ、焚火を囲んで話そう_Vol.8】
成果を出すには、まず人間性を回復させる

スノーピークビジネスソリューションズ代表の坂田です。

このコラムでは、私たちの会社が大切にしている価値観や目指す未来について、みなさまにお伝えしていきたいと考えています。

読んでくださった方にとって、新たな「気づき」となり、日々の暮らしや働き方がよりイキイキとワクワクするものになれば幸いです。

成果の前に、人の状態を整える

現代の企業は「成果」を追い求めるあまり、バランスを欠くことがあります。売上、KPI、目標達成度──これらは企業経営に不可欠な指標であり、日々の業務もその達成に向けて構築されています。 
 

しかし、忘れてはならないのは、「成果」はあくまでも“結果”であるということです。その結果を生むためには、「人がどのような状態で働いているか」というプロセスが非常に重要です。つまり、まず“人”が整っていなければ、真の意味で持続可能な成果は生まれません。 

 

私たちスノーピークビジネスソリューションズは、「人間性を回復する働き方」の価値を伝えたいと考えています。人が本来持っている感性、思いやり、創造性、つながりへの欲求──それらをもう一度呼び覚まし、仕事の中に取り戻すこと。それが、健やかに働く土台となり、組織をしなやかに変えていく鍵だと考えています。

人が人らしくいられる場が、組織の空気を変える

人が人らしくいられる場が、組織の空気を変える

私たちが提供しているのは、焚火や自然の中での体験を通じた“人を整える場”です。たとえば、焚火を囲んで語り合う時間。そこには競争も評価もありません。普段の業務では見えにくい一人ひとりの人間的な側面が自然と表れ、チームに今までになかったやわらかな空気が流れ始めることで、様々なことに気づくことができます。 

 

ある参加者は、「部下の表情に気づくようになった」と言いました。別の人は、「チームの雰囲気がやわらかくなった」と話してくれました。それは技術的なスキルの変化ではなく、“人としての感度”の回復に他なりません。 

 

焚火の体験は、感性を開き、自己を取り戻す場でありながら、同時に関係の質を変える場でもあります。役職を超えて、心の奥にある本音が交わされる。そこには、組織にとっての再スタートのヒントが詰まっています。 

エンパワーメントとエンゲージメント──人が力を発揮し合える循環をつくる

人間性を回復する働き方には、「エンパワーメント(自分の力を信じて動ける状態)」と「エンゲージメント(組織とのつながりを感じられる状態)」が不可欠です。

 

一人ひとりの力を引き出すには、自己効力感(やればできるという感覚)や自己肯定感(自分は価値のある存在だという感覚)を高めることが大切です。そのためには、「できたこと」に目を向けフィードバックすることや、日常的に「やってくれてありがとう」という感謝を伝える文化を育てていく必要があります。否定や指摘よりも、承認と感謝の言葉が人を動かします。

 

一方、エンゲージメントを高めるには、職場の良好な人間関係をつくっていく必要があります。声を掛け合う、想いを共有する、チームの空気を整える──そうした行動が、信頼関係を築き、組織の方向性と個人のやりたいことが重なる“意味のある働き方”をつくり出します。

 

エンパワーメントとエンゲージメントは、互いに影響し合いながらスパイラルアップしていきます。この循環の中で、挑戦する意欲が生まれ、創造的な仕事に取り組む風土が根付きます。そしてその状態こそが、「人間らしく働いている」と実感できる働き方なのです。

「人」が整えば、成果は後からついてくる

「人」が整えば、成果は後からついてくる

「成果を出すために人を動かす」時代から、「人が整っているから成果が出る」時代へ。

これは、単なる働き方改革ではなく、組織の在り方そのものを問う変革です。

 

自然の中で感性を取り戻し、人としての在り方に気づき、仲間と本音でつながる──

そんな原点回帰の体験が、人の力を引き出し、関係性を変え、組織の未来を形づくっていきます。
 

「まず人が整うこと」。それこそが、これからの仕事と組織づくりの出発点です。私たちはそのスタートラインを整える支援を通じて、より豊かで創造的な未来を企業と共につくっていきたいと考えています。

坂田 真也(さかた・しんや)
Profile

坂田 真也(さかた・しんや)

代表取締役社長

2009年に入社し、システム営業部に配属され1,000社以上の製造現場を回り、システム提案及び導入支援を行う。​
2015年よりクラウドソリューション事業の責任者となり、コンサルティング業務を確立させ、顧客の様々な業務効率化や働き方改革を支援。
その後、ビジネスにアウトドアを取り入れたキャンピングオフィス事業の責任者や、スノーピークグループのDX支援を推進する責任者を歴任し、2024年に代表取締役社長に就任。

坂田 真也(さかた・しんや)
Profile 坂田 真也(さかた・しんや)

代表取締役社長

2009年に入社し、システム営業部に配属され1,000社以上の製造現場を回り、システム提案及び導入支援を行う。​
2015年よりクラウドソリューション事業の責任者となり、コンサルティング業務を確立させ、顧客の様々な業務効率化や働き方改革を支援。
その後、ビジネスにアウトドアを取り入れたキャンピングオフィス事業の責任者や、スノーピークグループのDX支援を推進する責任者を歴任し、2024年に代表取締役社長に就任。

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