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【さぁ、そろそろ、焚火を囲んで話そう_Vol.26】
キャンプに学ぶ“助け合い”の文化

【さぁ、そろそろ、焚火を囲んで話そう_Vol.26】
キャンプに学ぶ“助け合い”の文化

スノーピークビジネスソリューションズ代表の坂田です。

このコラムでは、私たちの会社が大切にしている価値観や目指す未来について、みなさまにお伝えしていきたいと考えています。

読んでくださった方にとって、新たな「気づき」となり、日々の暮らしや働き方がよりイキイキとワクワクするものになれば幸いです。

キャンプの場だからこそ起こる自然な助け合い

キャンプ場では、一人の力だけでは成り立ちません。
タープのポールを支える、火起こしを手伝う、荷物を運ぶ。そんな小さなやり取りが場をスムーズにし、安心感を広げます。

そこには「手伝わされる」空気はなく、誰もが当たり前のように自分にできることを見つけ、動いています

 

この“ちょっとした助け合い”こそ、私たちのアウトドア研修が大切にしている体験価値の最も重要な要素の一つです。

計画的に仕組んだ協働ではなく、タープを組み立てるといった過程で自然に起こる助け合いこそが、人と人の距離を縮める大切な「設計価値」なのです。

プログラムは「詰め込み型」ではない

私たちが研修内容を設計するとき、よくある研修のように「多くのテーマを盛り込む」「詰め込む」ことはあえてしません。むしろ、余白と自然な時間、人と人が関わるプロセスを大切にしています

 

1泊2日という限られた時間の中で、参加者が慌ただしさを感じすぎず、自分たちで見回し、手伝い、会話を交わす余地を残すこと。それが、研修後に「想像以上に関係性が深まった」「日常では体験できない経験ができた」という声につながっています。

人は指示では変わらない、関係性の中で変わる

人は指示では変わらない、関係性の中で変わる

人は、ただ指示を受けたり目標を与えられたりするだけでは、真の意味で変化することは難しいものです。

しかし、人との関係性の中で、仲間として認め合い、共に行動する中で、自分自身で変わり始めます

 

「気づいたら手を差し伸べていた」「自然と言葉をかけたくなった」──そうした主体的な変化が、研修の中で多く起こります。

 

このような変化を引き出すために、私たちは「環境設計」を重視しています。

自然やキャンプギア、進行や時間の区切りといった要素を緻密に組み合わせ、小さな助け合いや声かけが自然と生まれるように仕立てています。

そうして生まれる日常的なやり取りこそが信頼を育み、関係性を深めていく。それが“設計された仕掛け”なのです。

協働体験デザインを取り入れる

こうして人が能動的に関わり、関係性を深めるきっかけを与える設計が、私たち独自のメソッドである 「協働体験デザイン」 です。以下はその一例です。

 

● 余白と自然な時間の設定
移動、設営、火起こしなど、参加者が協力しながら進める活動に余裕をもたせることで、「手を伸ばしたくなる瞬間」「声をかけたくなる場面」が生まれます。

 

● 役割の明確化ではなく役割の分散・共有
特定の人が指示を出すのではなく、状況に応じて「ここは自分がやろう」 と自然に分担が生まれます。これにより、参加者が主体性をもって動けるようになります。

 

● 振り返り・対話の時間を設ける 
夜の焚火や翌朝の朝食後などに、普段言わない気持ちや気づきを話す時間を意図的に設けることで、互いの理解と信頼が深まります。

 

● 心理的安全性の醸成

「失敗しても非難されない」「意見や気持ちを自由に話せる」環境が整ってこそ、主体的な助け合いや率直な対話が生まれます。

アウトドア研修では、そのような雰囲気が自然に生まれる場面が多く見られます。

 

ただの同僚から“仲間”へ

ただの同僚から“仲間”へ

1泊2日の研修を終えると、多くの参加者が「想像以上にメンバーと近づけた」「こんなに自分を解放できたのは久しぶりだった」と驚かれます。これは多くのテーマを詰め込んだからではなく、自然な助け合いが生まれる環境を設計し、それを支える「協働体験デザイン」があったからです。

 

「ただの同僚」から「仲間」へ。

この変化は、組織文化において極めて大きな意味を持ちます。

こうした変容こそが、あらゆる企業の強力な原動力になると私たちは考えています。

 

主体性や関係性が育つことで、チームは柔軟かつ強く動けるようになり、創造的なアウトプットも質・量ともに高まっていきます。

そのプロセスを体感することで、人は“人間らしく”動き始めるのです。

 

今後もスノーピークビジネスソリューションズは、アウトドア研修を通じて助け合いの文化を育み、その価値を日常のオフィスに持ち帰るサポートを続けていきます。

自然と人がつながる時間を大切にし、人との関係性の中で変化を起こす。

これこそが、私たちの研修が大切にしている本質です。

 

坂田 真也(さかた・しんや)
Profile

坂田 真也(さかた・しんや)

代表取締役社長

2009年に入社し、システム営業部に配属され1,000社以上の製造現場を回り、システム提案及び導入支援を行う。​
2015年よりクラウドソリューション事業の責任者となり、コンサルティング業務を確立させ、顧客の様々な業務効率化や働き方改革を支援。
その後、ビジネスにアウトドアを取り入れたキャンピングオフィス事業の責任者や、スノーピークグループのDX支援を推進する責任者を歴任し、2024年に代表取締役社長に就任。

坂田 真也(さかた・しんや)
Profile 坂田 真也(さかた・しんや)

代表取締役社長

2009年に入社し、システム営業部に配属され1,000社以上の製造現場を回り、システム提案及び導入支援を行う。​
2015年よりクラウドソリューション事業の責任者となり、コンサルティング業務を確立させ、顧客の様々な業務効率化や働き方改革を支援。
その後、ビジネスにアウトドアを取り入れたキャンピングオフィス事業の責任者や、スノーピークグループのDX支援を推進する責任者を歴任し、2024年に代表取締役社長に就任。

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