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【さぁ、そろそろ、焚火を囲んで話そう_Vol.55】
都市で働く人の可能性を解き放つ
「自然というインフラを活かす」

【さぁ、そろそろ、焚火を囲んで話そう_Vol.55】
都市で働く人の可能性を解き放つ
「自然というインフラを活かす」

スノーピークビジネスソリューションズ代表の坂田です。

このコラムでは、私たちの会社が大切にしている価値観や目指す未来について、みなさまにお伝えしていきたいと考えています。

読んでくださった方にとって、新たな「気づき」となり、日々の暮らしや働き方がよりイキイキとワクワクするものになれば幸いです。

都市で働く人に起きている静かな変化

最近、都市部の企業様と打ち合わせる機会が増え、都市の中心で働くビジネスパーソンの働き方について改めて考えることが多くなりました。


高層ビルで働き、電車でマンションへ帰宅し、平日はほとんど自然に触れない

そうした生活は一見効率的で快適にも見えますが、身体や思考が自然のリズムから少しずつ離れていく感覚があるように感じます。

 

実際に近年は、都市部で働く人のストレス増加やメンタル不調、集中力の低下といったテーマが多く取り上げられています。

また、リモートワークの普及によって「人とのつながりの希薄化」や「雑談の減少」が生産性に影響を与えているという指摘も見られるようになりました。

 

こうした変化は急激に現れるものではなく、気づかないうちに積み重なっていくものです。

だからこそ、多くの企業や個人が、明確な原因をつかめないまま、どこか働きにくさを感じているのかもしれません。

能力が高いのに、なぜ仕事が進まないのか

私たちが関わる企業の方々は、非常に優秀で、知識もスキルも高いレベルにある方が多いと感じます。

それにもかかわらず、プロジェクトが思うように進まないというお悩みを聞く場面に多く出会います。

 

その背景には、人間関係の微妙なズレや、組織内の調整負荷があります。
いわゆる「根回し」や「空気を読むこと」にエネルギーを使い、本来の目的に向かう力が分散してしまう状態です。

 

「うまく進まない仕事の原因は90%が人間関係」とおっしゃる方もいらっしゃるほどです。

 

組織開発の分野では、MIT(マサチューセッツ工科大学)のダニエル・キムが提唱する「成功循環モデル」がよく知られています。(参考文献【1】)
関係の質が高まることで、思考や行動の質が上がり、結果につながるという考え方です。

 

裏を返せば、どれだけ能力が高くても、関係の質が整っていなければ成果は出にくくなります。この構造は、多くの企業の現場で起きているのではないかと感じています。

自然が引き出す「関係の質」の変化

自然が引き出す「関係の質」の変化

その関係の質をどう高めていくのか。

私たちは、その一つの方法として、自然の中での協働体験に可能性を感じています。

 

自然環境が人に与える影響については、心理学や神経科学の分野でも研究が進んでおり、自然に触れることでストレスが軽減され、創造性や集中力が高まるといった報告もあります。

 

実際に、焚火を囲んだり、タープの下で共同作業をしたりする中で、普段の会議室では出てこない言葉や表情が自然と生まれてきます。

 

肩書や役職から少し離れ、一人の人として向き合うことで、関係性がほぐれていく。

その結果、お互いを尊重し合いながら、本来の目的に向かって進めるチームへと変わっていきます

都市の中で自然を「使う」という発想

最近では、都市のビルにも緑化空間や屋上庭園が増えてきています。

ただ、それらは「休憩する場所」として使われることはあっても、「働く場所」としては十分に活用されていないように感じます。

 

ここに一つの大きな可能性があると感じています。

都市部にある自然を利用して、一人ひとりがリラックスするだけではない、ワークスタイルとしての活用です。

 

外に出てチームで対話する。

自然を感じながらディスカッションをする。

 

いわゆる転地効果によって、思考の広がりや、会話の質は大きく変わります

 

また、クルト・レヴィンの変革モデルで言われる「Unfreeze(解凍)」(コラムVol.34参照)の観点でも、日常とは異なる環境に身を置くことは、人の意識や行動を変えるきっかけになります。(参考文献【2】)

 

環境を変えることで、人が変わり、チームが変わり、結果として組織が変わっていく。

そのプロセスは、決して「たまたま変わることができた」ということではなく、再現性のあるアプローチだと考えています。

少しの非効率が、組織の未来を変える

少しの非効率が、組織の未来を変える

外に出て働くというのは、確かに手間がかかります。

移動の時間も必要ですし、スケジュールの調整も簡単ではないかもしれません。

 

ただ、その「少しの非効率」が、長期的には大きな価値を生むと感じています。

関係の質が整い、思考の質が上がることで、仕事の進み方そのものが変わるからです。

 

本来持っている能力を最大限に発揮できる環境をつくる。

そのために、あえて効率だけを追い求めない選択をすることも、これからの時代には必要だと考えています。

 

都市で働く人たちが、自然をうまく取り入れながら、チームで価値を生み出していく。

そうした働き方が広がることで、企業の成果だけでなく、働く人の豊かさも高まっていくはずです。

 

 

私たちスノーピークビジネスソリューションズは、その実現に向けて、企業ごとに寄り添いながら支援していきたいと考えています。

参考文献

【1】Kim, Daniel H. (1993). The Link Between Individual and Organizational Learning. Sloan Management Review.  

【2】LewinLewin, K. (1947). Frontiers in Group Dynamics. Human Relations.

 

坂田 真也(さかた・しんや)
Profile

坂田 真也(さかた・しんや)

代表取締役社長

2009年に入社し、システム営業部に配属され1,000社以上の製造現場を回り、システム提案及び導入支援を行う。​
2015年よりクラウドソリューション事業の責任者となり、コンサルティング業務を確立させ、顧客の様々な業務効率化や働き方改革を支援。
その後、ビジネスにアウトドアを取り入れたキャンピングオフィス事業の責任者や、スノーピークグループのDX支援を推進する責任者を歴任し、2024年に代表取締役社長に就任。

坂田 真也(さかた・しんや)
Profile 坂田 真也(さかた・しんや)

代表取締役社長

2009年に入社し、システム営業部に配属され1,000社以上の製造現場を回り、システム提案及び導入支援を行う。​
2015年よりクラウドソリューション事業の責任者となり、コンサルティング業務を確立させ、顧客の様々な業務効率化や働き方改革を支援。
その後、ビジネスにアウトドアを取り入れたキャンピングオフィス事業の責任者や、スノーピークグループのDX支援を推進する責任者を歴任し、2024年に代表取締役社長に就任。

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