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幸福学の前野教授も驚いたアウトドア会議の効果とは? Vol.4

幸福学の前野教授も驚いたアウトドア会議の効果とは? Vol.4

アウトドア会議をビジネスに取り入れることで、どのような効果が得られるのか。

 

スノーピークビジネスソリューションズは、幸せを科学的に分析する幸福学の第一人者である前野隆司教授の協力を得て、多くの企業様に活用いただいているアウトドア会議の有効性を検証する共同研究を行いました。

 

前野教授にとっても驚くべきものだったという、今回の検証結果。あらためて見解をうかがうとともに、人間にとっての自然の存在意義やアウトドア会議の導入をすすめたい企業などについても、お話しいただきました。日本の企業と、そこで働くすべての人々の未来に役立つヒントがつまっています。ぜひ、ご覧ください。

エビデンスの検証

【調査内容】

 

屋内会議とアウトドア会議を実施した際に下記のアンケートを行い、収集したデータをもとに「感情」と、人間性を構成する「主体性・関係性・創造性」にあたえる変化を分析した。また、プログラム毎に効果の有効性も比較している。

創造性の向上

発想が広がった人が61% 自然の中でこそ多様な発想が生まれる

---創造性に関する効果についてはいかがでしたか?

 

幸福感とパフォーマンスの関係において、創造性の高い人は幸せであり、幸せのためには創造的に働くことが大事だということが明らかになっています。そのため自然の中で幸福感が高まるアウトドア会議は創造性の向上に寄与するだろうと思っていましたが、「発想が広がる」については屋内会議より30%も数値が高く、期待を上回る結果でした。

 

考えてもみてください。コンクリートの部屋がシンプルな箱であるのに比べ、自然は多様性に富んでいます。自然の多様性が人間の脳内の多様性を呼び覚ますからこそ、視野が広がって物事の捉え方が変わり、発想も広がっていくのです。アメリカ企業と日本企業の創造性の差を考えると、アメリカ人は日本人に比べて幼少期からキャンプなどの自然体験が豊富であることに注目せざるを得ません。

 

既存の枠にとらわれない考え方を英語で「Out of the box thinking」と言いますが、行き詰ったら四角い箱のような部屋から外に出てみる。そうすると本当に「Out of the box thinking」になるんです。人間は意外と単純で、わかりやすい生き物であることが、検証結果からもうかがえます。

前野隆司(まえの・たかし)氏
Profile

前野隆司(まえの・たかし)氏

慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科教授 
慶應義塾大学
ウェルビーイングリサーチセンター長兼務

1984年東京工業大学卒業、1986年同大学院修士課程修了。博士(工学)。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークリー校訪問研究員、ハーバード大学訪問教授等を経て現職。日本機械学会賞(論文) (1999年)、 日本ロボット学会論文賞 (2003年)、日本バーチャルリアリティー学会論文賞 (2007年)などを受賞。専門は、 システムデザイン・マネジメント学、 幸福学、 イノベーション教育など。

前野隆司(まえの・たかし)氏
Profile 前野隆司(まえの・たかし)氏

慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科教授 
慶應義塾大学
ウェルビーイングリサーチセンター長兼務

1984年東京工業大学卒業、1986年同大学院修士課程修了。博士(工学)。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークリー校訪問研究員、ハーバード大学訪問教授等を経て現職。日本機械学会賞(論文) (1999年)、 日本ロボット学会論文賞 (2003年)、日本バーチャルリアリティー学会論文賞 (2007年)などを受賞。専門は、 システムデザイン・マネジメント学、 幸福学、 イノベーション教育など。

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