お問い合わせ・資料
6分で読了

【スノーピークDX】「人」に寄り添うシステム開発で
負荷の高い照合作業の効率化を実現

【スノーピークDX】「人」に寄り添うシステム開発で
負荷の高い照合作業の効率化を実現

スノーピーク本社と同じ新潟県に拠点をもつ株式会社スノーピークウェル。スノーピークの100%子会社であり、働く際に障がいのあるスタッフと雇用契約を結び、一定の支援をしながら働く環境を提供する就労継続支援A型事業所に該当します。

 

スノーピークウェルはスノーピークのさまざまな部署から軽作業などを請け負って事業を行っています。その中の一つに、会員カードの配送業務がありました。このカード配送業務を効率化するために導入したのがスノーピークビジネスソリューションズの照合管理システム「SyoGo STARTER」です。今回はシステムの導入により、カード配送に関わる照合管理業務を効率化したストーリーをご紹介します。

スノーピークウェルへの業務改善提案

スノーピークウェルへの業務改善提案

DX支援でスノーピークウェルに貢献したい

私たちスノーピークビジネスソリューションズ(以下SPBS)は、ITコンサルティング会社としてスタートし、のちにスノーピークのグループ企業となりました。スノーピークの業務を理解し、整理していくと、様々な部署でSPBSのノウハウを活用できるシーンがありました。その中の1つがスノーピークウェルで実施している、会員カードの封入や配送業務の効率化です。この課題を解決するため、社内チャットでSPBSからスノーピークウェルの担当者にコンタクトをとったところからプロジェクトはスタートしました。

あらゆる角度から改善を検討し、システムを導入

スノーピークウェルの現場作業者と管理者に詳細なヒアリングを行い、実際に作業している様子を確認すると、課題がいくつか見えてきました。

 

・作業は2人1組で行うため、人員と作業時間を要する

→お届けする会員カードに記載されている13桁の会員番号を一人が読み上げ、もう一人が封筒に記載された番号と照合してカードを封入。年間数万枚ほどのカード配送を請け負っていた。

 

・作業が属人的になってしまう

→長時間の集中力を要する作業のため、現場作業者の負荷が高く、作業できる人員が限られていた。

 

これらの課題を解決するために業務改善策を検討した結果、SPBSの照合管理システム「SyoGoSTARTER」を導入することになりました。

現場作業者の視点に立ったシステム開発

現場作業者の視点に立ったシステム開発

「現地現物」でテストを繰り返し、誤読にも対応

システムを導入するにあたって最も意識したのは、現場作業者の声を反映させることです。例えば会員番号を読み取るハンディターミナルの画面表示、エラー音、次の動作に進むフローなど、いかに作業の流れを止めず、シンプルで分かりやすい仕様にするかということに注力しました。作業現場に試作機を持ち込み、現場作業者に試してもらいながら、細かな部分まで操作性を徹底的に追求しました。

 

もう一つポイントとなったのは画像認識技術OCRの導入です。OCRは画像データのテキストを認識して読み込むことができるため、宛名ラベルのレイアウトを変更したり、バーコードを用意しなくても、照合を行うことが可能となります。ただし、そのまま導入するだけでは誤読が多く、正しく照合されているにもかかわらず「不一致」というエラーが発生する場合があります。作業が間違っていないのにエラーが出るのは作業者にとって大きなストレスです。そのため、誤読を防ぐためのロジックを実装して、スムーズに作業できるよう調整しました。

作業時間90%以上短縮。業務効率化を実現

作業時間90%以上短縮。業務効率化を実現

照合管理業務における課題を見事に解決

現地現物」で開発を進め、現場作業者の操作性を重視したシステムに仕上げたことで、照合管理システム「SyoGoSTARTER」はすぐに現場に定着し、想定以上の効率化を実現することができました。

 

・作業時間、人員の大幅削減

2人1組で行っていた会員カード番号の照合作業は、ハンディターミナルを使って1人でできるようになった。さらに、番号を照合してカードを封入するのに1枚あたり30秒ほどかかっていたところ、システム導入後は1枚あたり5秒のペースでできるようになり、作業時間と人員を削減できた。

 

・作業が属人的ではなくなった

照合作業を担当する人員は限られていたためシフトを組むのが大変だったが、システム導入後はほとんどのスノーピークウェルのスタッフが作業できるようになった。

システム導入後を見据えたムダのないDX支援

投資対効果をシミュレーションし、システムを導入

照合管理システム「SyoGoSTARTER」の導入によって、会員カードの配送業務は効率化が進み、約1年でシステム導入コストを回収することができました。

 

このプロジェクトをスタートした当時、スノーピークの会員カードは環境に配慮した取り組みの一環としていずれは配布を終了し、アプリへと移行する検討がスノーピーク社内で進められていました。

 

そこで、会員カードの配送業務が将来的になくなることを見越して採算に見合うシステム導入計画を立て、配送業務が終了したのちには、ハンディターミナルを別の配送業務に活用できるよう選定を行いました。実際に2023年3月末をもってカード配布は終了し、現在はハンディターミナルに別のアプリケーションを搭載して、商品出荷業務に活用しています。

スノーピークウェル担当者の声

素早い対応で業務改善を実施

バーコードや文字認識を活用した照合管理はできたらいいなとは思っていましたが、SPBSに依頼する前までは、どうやって実現させればよいかわからず、なかなか進められていない状態でした。SPBSに相談をしたらすぐに動いてくれて、長期を見据えたハンディターミナル導入の提案をしてもらい、思っていた以上の効果となりました。

 

課題に応じてじっくり時間をかけて話を聞いてくれる場合と早急に改善対応を施してくれる場合とありますが、どのスタッフもいつでも素早い対応をしてくれて、感謝しています。

今回のプロジェクトのように、SPBSのGENBA改善は現場で働く「人」に着目し、現場の課題を正確に把握して問題意識を共有しながらシステム導入を行っています。システムはあくまでツールであり、システム導入はゴールではありません。私たちは「現地現物」で現場で働く担当者とのヒアリングを重ね、「人のチカラ」を引き出すDX支援を行なっています。

・SyoGo STARTER(照合管理システム)​ 

バーコードハンディターミナル・二次元(QR)コードリーダーによる2点照合(かんばん照合など)を行った結果の集計を行えるベースシステムです。
SyoGo STARTER内のマスタ保守にて置換マスタの登録を行うことにより”置換照合”も可能です。

>>SyoGo STARTER(照合管理システム)​について詳しくはこちら​ 

 

この記事をシェア
お役立ち資料 お問い合わせ