スノーピークビジネスソリューションズ代表の坂田です。
このコラムでは、私たちの会社が大切にしている価値観や目指す未来について、みなさまにお伝えしていきたいと考えています。
読んでくださった方にとって、新たな「気づき」となり、日々の暮らしや働き方がよりイキイキとワクワクするものになれば幸いです。
スノーピークビジネスソリューションズ代表の坂田です。
このコラムでは、私たちの会社が大切にしている価値観や目指す未来について、みなさまにお伝えしていきたいと考えています。
読んでくださった方にとって、新たな「気づき」となり、日々の暮らしや働き方がよりイキイキとワクワクするものになれば幸いです。
私たちは、自然とテクノロジーを“健全に融合”させて、“人間らしい働き方”を実現したいと考えています。
現代の働き方は、効率化・生産性の追求によって大きく進化してきました。しかしその一方で、私たちの中から“感覚”や“つながり”といった、「人間らしさ」が失われつつあることも、みなさんは感じられていると思います。仕事の成果やスピードばかりが重視され、対話や熟考の時間が削られていく──そんな日常に、違和感を抱いたことはないでしょうか。
私たちは、そうした働き方の「副作用」に向き合いながら、新しい選択肢を社会に提案したいと考えています。
自然に身を置いたとき、私たちはふとした瞬間に「気づき」を得ます。たとえば、大きな空を見上げたとき、森に囲われた中でたたずんでいるとき。自然の圧倒的な存在の前に、自分の小ささを感じる瞬間があります。それは同時に、「自分もこの自然の一部なんだ」と、深いところで腑に落ちる体験です。
このような体験を通じて、視野は自然と広がっていきます。普段の仕事では目の前の数字やタスクに追われがちで、先日「今年桜を見てなかった気がする」と、都市部に住む方が話していました。私たちは都市化された生活に閉じ込められている状態になっています。
だからこそ、自宅と職場の往復では得られない「大きなビジョン」と出会う時間を、意識して自然の中に設けることが大切だと思います。そこでは、目の前の課題ではなく、「私たちは本来どこに向かうべきなのか」という問いが自然と湧いてきて、その答えも感覚から湧いてくることが多くあります。
一方で、テクノロジーは私たちの可能性を大きく広げてくれる存在でもあります。AIやデジタルツールは、まるで電卓のように当たり前に使いこなせる時代に入りました。それらを上手に活用すれば、私たちは日々の業務を効率化し、“創造”のための時間と”余白”の時間を手に入れることができます。
しかし、ここに落とし穴もあります。例えばテクノロジーを活用して手段としての「数字やKPIを素早く集計して管理すること」が目的化してしまうと、かえって人を追い詰める存在になってしまうのです。「本来私たちはどのような世界を実現したいのか」、「どのような価値を世の中に提供できることで多くの人たちが幸福になっていくのか」という意識が薄れていってしまう──これは、私たちが避けるべき未来です。
だからこそ、「テクノロジーをどう使うか」を考える上で、自然の中で感性を取り戻し、人と対話し、価値観をすり合わせることが重要です。正しい“ものさし”を手に入れる場としての自然体験が、今の時代にこそ必要なのだと思います。
私たちスノーピークビジネスソリューションズは、自然の中で人間性を取り戻す体験と、テクノロジーを人間らしく活かす知恵を統合することで、新しい組織のあり方を支援しています。
たとえば、自然の中での「キャンピングオフィス」は、立場や役職を超えたフラットな対話や、協働を生む場になります。また、Microsoft 365などを活用した業務改善では、単なる効率化ではなく「余白」をつくり、その時間を対話や内省、アイデア創出に活かし、創造的な内容にはAIも活用しながら仕事のパフォーマンスを高めていく支援をしています。
こうして自然・人間性・テクノロジーがつながるとき、組織は本来の力を取り戻しながら、文明を活かしてさらに大きな価値を生み出します。そして、個人は自ら創りたい未来を描き、着実にそこに進むための推進力を得て躍動感を持って邁進できるようになります。
人間らしく働くひとたちが集っている組織を目指す。そのための一歩として、自然に触れ、人と語らい、テクノロジーと共に未来を描く──そんな統合された営みを、私たちはこれからも提供していきます。